PUNKWORKSHOPの白軸(V1)のボタンを買った雑感とカスタマイズの話
自作レバーレスのボタンは、とても以前に購入したPUNKWORKSHOPのロープロの銀軸のボタンを使っていたんですが、ディスコンになっているし、一番新しいものはどんなものかなと思って同社の白軸のボタンを購入してみました。
以下、雑感です。
雑感
ボタンの作りは過去に買った同社のロープロのボタンに比べて大分よさそうです。背面のファストン端子を取り付けるところが曲げられているので、高さのないケースにも収まりやすくてよいです。
スイッチ
使用されている独自の白軸スイッチ「PWS SWITCH V1」はリニア型で、アクチュエーションポイントが0.5mm、キーストロークが1.2mmと極端に数値が切り詰められているように見えますが、そこまで違和感はなかったです。数値的にはCherryのロープロ銀軸(アクチュエーションポイントが1.0mm、キーストロークが3.2mm)よりかなり詰められているので、ここだけで人によっては選ぶ価値が出てくるポイントかと思います。
バネが一般的なスイッチより妙に長いバネが使用されているのですが、押下圧はそこまで高くないのが意外でした。
スイッチを分解してグリスアップをしたりしたい場合は、チェリー互換のスイッチオープナーが対応しているので一個持っておくといいでしょう。
キーキャップ
過去のPUNKWORKSHOPのキーキャップは妙に表面がざらざらしていたり、バリがやたら残っていたりしていましたが、表面もつるつるしていて、かなりよくできているように見えます。バリも完全にないというわけではないですが、気にならない程度です。
キーキャップの裏に、キーボードなどでも使用されるゴムのOリングが装着されています。静音化とキーストローク切り詰めのためでしょう。ただ、Oリングのせいか若干キーキャップがぐらぐらします。おそらくOリングを取り付けた状態でスイッチに上からキーキャップをはめているせいかなと思います。ただ、ほとんどの人には気にならないでしょう。
メンテ性
購入したときに端子抜きのような治具が付いてきました。それを使えばキーキャップと、キースイッチが上から外せるようになっています。メンテがやりやすくてよいです。キースイッチの不良の場合はケースを空けなくても対応が可能です。
総評
正直、今までのPUNKWORKSHOPのボタンは、ちょっといじれば使いやすくなるけど、素で使うには微妙だなという部分があって、人に勧められるかというと厳しかったのですが、このボタンは素の状態で使っても十分に質の高いボタンとしておすすめできる内容になっているなと思いました。自分も当分メインの使用ボタンはこれでいこうと思います。
カスタマイズ
個人的におこなっているカスタマイズについてです。自分がメンテしたくなった時用のメモです。
ワッシャー
もとから付いているOリングを外して、内径Φ5、外径Φ22、硬度70°のシリコンワッシャーを取り付けました。
スイッチを分解しないで使用する場合は高さ1.5mmのものがちょうどいいです。これ以上高さを出すとボタンの反応が悪くなります。既存のOリングと差し替えるだけで多少ぐらつきが抑えられて元々より少し静音になります。
きちんとスイッチを分解してキーキャップをはめ直す場合、1.0mmのものを使用します(1.5mmだとボタンの反応に問題が出ます)。ボタンの高さが抑えられるのでめちゃくちゃスライド入力がやりやすくなります。レバーレスを使う人にはおすすめできます。
グリスアップ
過去に購入したものが余っていたので、グリスアップもしました。キーボードよりばしばし強めに押すものなので、効果のほどはどうなんでしょうか。気持ちの問題かもしれません。
スイッチ
Krytox GPL 205 G0
スプリング
Krytox GPL 105
以上です。
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