フォーカス・オン・フォーム(FonF)

 卒業式も終え、いよいよ今年度も終わろうとしています。卒業式も新型コロナウイルスの影響で、プログラムの短縮、在校生(2年生)の参加がなくなるなど、簡素化された中、実施されました。来年度以降も、在校生の参加がなくなるなど、見直しが行われそうです。

 教員3年目になる来年度は、現在の学年を持ち上がり3年生、校務分掌は引き続き、生徒会・学力向上となりそうです。まだまだ未熟ですが、生徒会は主任、英語科の教科主任もついてくるようです。

 現在は新任の時から組ませてもらっている先輩教諭主導で英語の授業をもっており、基本的には、①文法の「提示(説明) Presenntation」、②設問に答える「練習 Practice」③コミュニケーション活動で「表出 Production」といったPPP型の授業展開になっています。①②のみで終わったり、本文の読み取りではグループでの活動を定期的に行ったりいますが、基本的には、自分がこれまで中高で受けてきた従来型の英語の授業を展開しているといえます。

 初任研での教科の研修で出てきたキーワードをもとに、次のまわりで実践できるように勉強し、アウトプットしてゆきたいと思います。

1.文法事項と文脈とのつながりの重要性

・言葉は文脈があって初めて意味を成す。文脈が変われば、同じ分でも意味は変わってくる。

・文法や単語が理解できたとしても、文脈なしには本当の理解はできない。

・逆に、文法や単語がよくわからなくても、文脈があれば、意味をつかむこはできる。

・形式、意味、機能を結び付けた学び方でコミュニケーション能力を身につける。

2.フォーカス・オン・フォーム(FonF)の目指す英語教育

解釈  狭義のFoFでは、文脈の中で生徒の注意を言語形式へ向ける手法を指す。

種類 ・集中型:言語形式に集中し過ぎないように注意。どういった場面で、どのような意味を伝えるかということに気付かせる。

   ・先取り型:目標言語項目をふんだんに使うタスクを事前に用意。生徒の興味・関心を引くかが大切。

   ・連続型:言語形式の簡単な説明→コミュニケーション活動→フィードバック。意味を第一に重視しながらも、目標言語項目が出やすいタスクを用意。

手法 ・インプット洪水:教えたい言語項目が頻繁に出てくるように工夫。教師が十分な例文を用意しておくことが重要。

   ・インプット強化:特定の言語項目を太字にする、下線を引くなど生徒の注意を言語項目に引きつける。生徒が自分たちで見つけ、下線を引いてもらうのもよい。

   ・フィードバック:リキャスト、プロンプト、意味交渉など。


読書感想

ビフォー これまで行ってきたPPP型の授業から脱却したいが、何から始めればよいのかわからない。

気づき 例文に文脈をもたせる。豊富な例文を与え、生徒自身の「気づき」を促す、など少しずつFonFを取り入れればよい、ということがわかった。

TO DO 各文法事項の(文脈のともなった)例文をストックする。

 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?