移転に向けてのはなし・・・
自営業も2年目に差し掛かったころ、この頃には他の場所(大学研究室の1角)で同じく学会事務をしていた後輩達が、間借りオフィスに合流します。いやいや6畳1間に最大4名ですよ。犇めいていたな。週3勤務とか、週4勤務だったので、まぁなんとか入れ替わり立ち代わりで仕事をしておりました。
この頃、国立大学は国立大学法人化の過程にあり、大学に団体事務局を置いたり、大学雇でない人材を置くのがちょっと難しくなってきました。(反対に今の方がそのあたりの制度が整って、家賃払って大学内に団体事務局があったりするんですけど。大学がベンチャーオフィスとかも運営しているし。)
一方でバブルがはじけた後、企業からの協賛金は減り、各種団体事務局は人材雇用の継続に行き詰まりを感じている所が多数でした。だってさ、給与体系が大学職員の規程とかを参考に作っているんだから、そりゃ人件費が高いわ。そこで、団体事務局を外注しようという動きが盛んになっているときでもありました。
当然、私たちが請け負っていた学会もそのような流れになり、当時は学会事務局業務の一部を請け負っていましたが、全部引き受けるか、全部外注に出すか(つまり私たちはクビ)という選択肢が出てきました。全部の業務を引き受けると、今の場所では手狭過ぎるし、そもそも全部引き受けて責任が持てるのか??など、どうしよう、、、という感じでした。引っ越しを相方に相談すると、基本的には賛成ですが私は家業もあるので行きませんとの返事でした。(相方は家業と兼業していたので。) 相方は家業を継ぐ方向で進みたいので戦線離脱しますとの結論でした。彼女の選択はとてもとても良く理解できました。ギャラは安いし発展性があるのかどうかも判らない業界。私でもそう判断したでしょう。
さて、引っ越しを決断し、恐る恐る役員さんに例のインキュベーション施設の話をしてみたのです。環境を良くする代わりに、業務費を値上げてもらおうと思いました。答えは、学会の継続性の為にも部屋は学会で借りても良いので、中で働く人だけを管理したら?という話でした。私側で一部家賃を負担することで他の学会の仕事も積極的に引き受けたら?というありがたいお言葉も。えー!!!もう前に進むしかないという感じで、インキュベーション施設の方との交渉が始まりました。
新しいビルは建築中真っただ中。3か月後に竣工予定でした。
つづく
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