
【PxTXのセッションを聞いて得たことまとめ】Product × Team 最高のプロダクトが生まれる瞬間
PxTXのセッションを聞いて得たことまとめ、伝えてみよう
今回のセッションは「プロダクトを生み出す」文脈で我々が話をお聞きしたい方々だ。
当日はイベント裏で動き回っていたのでしっかりとセッションを聞くことが出来なかったが、改めて聞くとさすが及川さんのファシリテーション。ファシリテーターをお願いさせて頂いて本当に良かったというのが動画を見終えての感想だ。
それでは、私にとって学びだったり、感銘を受けたりしたことを書いてみる。
スピーカーの皆さんにとってのプロダクトは何か?
まずは、来場者の皆さんと登壇者の皆さんの間のプロダクトの定義をすり合わせ。
一人一人違う人間であり、異なる経験をしているため、プロダクトという言葉も定義が異なる。
このような前提条件をすり合わせるという一見当たり前の作業をしっかりすることも学びだ。
その問いは角度が立っているのか?
どのような角度を世の中に問うか?
例えば、ポケモンGOは地図に対して「新たなものに出会える?探検できるのでは_」という問いであり、Lyric Speakerは音楽の進化(音質の向上、サブスクetc..)に対して「歌詞が入って来ないのではないか?アーティストが想いを込めた歌詞に重みをおけるのではないか?」という問いだ。
信じられる問いは関わる人々が本気で向き合うことを引き出すし、その問いに興味のある人が集まってくる。
また、問いに対する回答は出来るだけ早く答えを出さないようにしている。
答えを早く出すとそれ以上深く考えなくなるから。
入口と出口が同時に繋がる瞬間を探すので、問い自体を見直すこともあるし、あえて寝かす(時間をあける)こともする。
長いライフサイクルで考える、Product as a ecosystem
製品売り切りビジネスから、製品のサービス化(Product as a service)へ。企業はサービスビジネスに転換することで、これまで以上に再利⽤、⻑寿命化、信頼性の向上に注⼒。
ここで、Product as a ecosystemという視点でプロダクトを考える。
このプロダクトはセミなのか?国家なのか?
セミのプロダクトは7日間だけとても輝いて死んでいくプロダクト、国家のプロダクトは千年この土地を支えるプロダクト。
「このプロダクトはas xxx(as a thing、as a service、as a ecosystem、、、)?」という問いを考えることが大事。
どれが良い悪いではなく、問いの問題。
失敗をコントロールする
常に成功することを求めると、成功のエッジが立たない。
失敗を設計する。つまり、負けることを頭に入れて勝負する。(トーナメント戦ではなく、リーグ戦のイメージ)
たまの圧勝の為に負けもある。
クライアントよりクライアントのことを考えるようにする
クライアントの仲間としてお金以上の関係を構築することが大事だ。
中の人にどれだけを火をつけられるか?(=問いを探す能力)
また、適切に裁量を提供することが大事。
例えば、よく切れる刀を渡しても素振りは出来るが、切れないということがある。
制作と生産の人で必要な能力が異なるように、武器を与えても能力次第で使いこなせない時がある。
チームにとって大切なことは「リスペクト」
SIXのクリエイションのベースはリスペクト。
クライアントに共感・理解をしてもらうことも大事だし、メンバーも「xxというえば○○」という信頼や実績があり、リスペクトしている。
殴り合いの議論をする前提としてリスペクトがある
チームにとって大切なことは「多様性と相互作用」
noteというエコシステムにおいては均質性、画一性は病気とかで即死を意味する。
一番大きな部分ではコンセンサスが取れていれば、それに向かっていくやり方はバラバラでも良い。
note全クリエイター、全読者がチームの一部。一緒に考えて、一緒に作るのが大事で、noteコミュニティを大事にしている。
チームにとって大切なことは「誤読可能性」
Takramという組織がミッションとして「まだ見ぬ価値を発見し、社会に実装する」を掲げている。
「まだ見ぬ価値」がボヤッとしているが、Takramに所属する皆がまだ見ぬ価値を個人で持っていることが大事。
個人の人生のミッションはちょっとずつ違うが、「まだ見ぬ価値を発見し、社会に実装する」という点では共有し、繋がっている。こういう組織が強いと思っている。
誤読可能性が大事だ。
一人一人が間違った解釈するのではなく、世の中の状況を自分に寄せて解釈して行動をうつす場所があるかどうかが大事。
経営者視点ではなく、業界の王だったら何を布告するか
ここまでスピーカーの方々の発言で刺さったものをまとめてきた。
最後に深津さんがおっしゃっていた言葉が面白いなと思った。よく「経営者視点で考えろ」と言われると思う。深津さんは「もしその業界の王だったらどうする?王らしい振る舞いとか?」というトレーニングは良いと言う。
確かに業界の1プレーヤーの経営者として考えるよりも王として考える方が長期的な視点になるし、『まずは国民を育てるとか、近隣の国と国交を築くとか、法治国家を作るとか』発想になりそうだなと思った。
本セッションを通じて大事にしたいこと
・強度のある、角度のある問いを立てる
・プロダクトをどの視点(サービスかエコシステムか)で見るか考える
・多様性を受容し、相互作用が生まれるようなリスペクト関係を構築。その為にも誤読可能性を見出す
・王ならどうするか?という視点で物事を考える
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