尹正主演映画《扬名立万》


※以下、ネタバレしない程度にとどめています。

《扬名立万》、観ることができました。
セリフや仕掛けやストーリーの流れ、そして役者さんそれぞれの表情から間の取り方に動きと、目が離せませんでした。と言っても一回では見落としも多く、二回観て様々な点同士がつながり、更に理解が深まりました。

セリフも面白く、「え、それ?」みたいな感じのものもあり、また役者さんの動作や所作も特徴があって、聞いていて観ていて、自然に笑ってしまったりもしたのですが。
ストーリーがピークに差しかかってくると気持ちが苦しくなり涙を流してしまった場面も。
特に齐乐山が李家辉に「全ては言うな」という感じで目で語りかけ、それを受けた李家辉の言葉の選択と表情には泣かされました。
素晴らしかったです。

これは映画の好きな人が作った映画だとひしひしと感じましたし、映画人として、人として、どうあるべきか、という事も語ってくれた映画でした。
しかし、そういう「真面目」な部分も全然押しつけがましくなく、それがまた良いところだと思うのです。
私が悲しくなりかけたらえ?みたいな感じで引き戻してくれたりもしましたし。
本当に素晴らしい作品だと思いました。

この映画については尹正が以前語ってくれていたのですが、その内容とキャラクター設定などがしっかり重なっていて、観ながら、ああこういう事かと納得できました。尹正、ありがとうございます。

まだ少し不明ななところがあるので、また観て更に納得したいと思っています。
エンドロールまで聞き落し見落としできない素晴らしい映画でした。


映画の好きな人とこの映画について語りたいので、日本でも是非是非上映していただきたいです。
私、何故か「ニューシネマパラダイス」を思い出してしまったのですが、やっぱり映画をとても愛している人が作った、と感じさせられたからだと思っています。二作品の内容は全く異なりますけど、映画を心底愛する人たちの作品という点では共通する映画だと思いました。



《七八九月》、これを聴いては齐乐山の色々を思い出して泣けてしまっています。


課題:
《夜莺》を読むこと。
それから上海で乔家栅の擂沙圆食べること。




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