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ネガをポジに、コロナ荒涼の四字熟語風景〜*落書きnote

 読んでいただくご縁を得たあなたに敬意を表します。
 一休さんでおなじみの一休宗純禅師(1394~1481)は「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」と詠んだ。
 昔の偉いお坊さんは洒落たことを言うねえ。
 かつて日本は敗戦の焦土から立ち上った。今また世界はこの二年、コロナに痛めつけられ、ある意味では地球が焦土と化した。
 日本もまた、疲弊の底から這い上がらねばなるまい、とおいらは思う。
 だけど未だにコロナを引きずる日本。以下は、現在広がる荒涼たる四字熟語の風景である。

 【あ】哀鴻遍野(あいこうへんや)=国破れ格差激増。北朝鮮?いえ日本▽悪因悪果(あくいんあっか)=悪い原因、悪い結果。政治を信じ、裏切られ、暗い荒野をさまよう国民。
 【い】一触即発(いっしょくそくはつ)=暴発が怖い。経済・軍事の世界危機▽異端異形(いたんいぎょう)=オーソドックスとはちがうこと。本物?それともポピュリズム(大衆迎合政治)の鬼子?某政党をさす。

 【か】格差社会(かくさしゃかい)=上・中・下なく上・下だけ▽合従連衡(がっしょうれんこう)=都合により、利害に応じ、協力・連合すること。政治や経済の分野で幅をきかせるコトバ。
 【き】虐待連鎖(ぎゃくたいれんさ)=親から子、子から孫、虐待は続くよ、どこまでも。
 【け】継往開来(けいおうかいらい)=継続と発展。歴史の原動力▽権力誤想(けんりょくごそう)権力を正しく使えず思い違いのあげく脱線。
 【こ】厚顔無恥(こうがんむち)=恥知らず。政治家に多い▽国利民福(こくりみんぷく)=国の利益、国民の幸福。今年こそ。

 【し】志操変節(しそうへんせつ)=変えないこころざしのはずが、つい▽心身一如(しんしんいちにょ)=心は身を引っぱる、身もまた心を引っぱる。
 【せ】世界混沌(せかいこんとん)=パワーバランス地図崩壊。
 【そ】惻隠之情(そくいんのじょう)=思いやりの心。問責大臣をかばう温情。

 【ち】魑魅魍魎(ちみもうりょう)=妖怪変化。利権屋、政治屋。

 【な】内憂外患(ないゆうがいかん)=国や個人の内外心配。日本大変、世界も大変。
 【ひ】百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)=親殺し、子殺し、乳児・幼児虐待、行きずり暴力、暴走老人、モンスターペアレント、何でもありの世の中▽貧困社会(ひんこんしゃかい)=ニッポンの到達点。

 【ふ】風紀紊乱(ふうきびんらん)=世の中や男女の乱れ。世相荒廃の極み▽付和雷同(ふわらいどう)=「多数の一員でないと」という不安にかられること。ポピュリズムの土壌?

 【み】民意改進(みんいかいしん)=民主→自民。次は?
 【め】面従後言(めんじゅうこうげん)=面前でへつらい、陰で悪口。人の世にあるエセ処世術。

 【れ】連戦連敗(れんせんれんぱい)=対中対韓対ロ、対米にも負けたぞい。

 【わ】和顔愛語(わがんあいご)=親愛の情、誠実な言葉。日本の死語。

 今年の日本は【せ】前途多難(ぜんとたなん)と出ました。「日本2022」をネガからポジにポジに切り替える方法、ヤーイ!
 さて、あすは晴れるのか?曇るのか?
 (四字熟語辞典を参考に、独自の解釈を加えました。ご了承ください)

  *俳句巡礼 酔ふほどに十日戎のはなしなど(久保田 万太郎)

 季語は「十日戎」で新年。「えべっさん」は七福神の筆頭で、ニコニコ顔で釣り竿をかつぐ、海の神さんだ。海運と商業の関係で中世商人が商売繁盛の神さんにしたという。
 表掲句は、江戸っ子の作者が、浪花の十日戎のさんざめきを聞き、即興で詠んだと伝わる。
 【久保田万太郎=くぼた・まんたろう】東京浅草生まれ、小説家・戯曲家・俳人、俳句は松根東洋城に師事、「三田俳句会」、富安風生と「いとう句会」結成、1889年(明治22年)~1963年(昭和38年)
 【俳句手控え】松飾りのある期間を「松の内」という。松の内は新年の季語だ。昔は15日まで、今は7日までをいうところが多いようだ。

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