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起承転結 ペラ3枚。

お題にそって100文字で起承転結をつくるとか、そんなお遊びを小説ではよくやりました。
なので、今回はシナリオに対して自主的に取り組みを行いたいと思います。
前回投稿したシナリオはじつは20✖️20の一枚で起承転結ができるかという挑戦。果たして前回、おばあちゃんの勘違いの怒りは皆様に伝わったのでしょうか。
限られた文字数でどこまで伝える事ができるのか!
長く説明することは簡単。これは端的、研ぎ澄まされた文章を生み出す力を身につけるための訓練です。知らんけど。
今回は20✖️30、ペラ3枚分です。ではでは。

タイトル「ありがと」

登場人物
太田さつき(32)会社員
太田メイ(5)さつきの娘
太田梅子(56)さつきの義母


◯太田家・洗面所(朝)
 パジャマ姿の太田さつき(32)が体重計に乗っている。
さつき「ああ……」
 と、体重計を見下ろして溜息。
 パジャマ姿の太田メイ(5)が入ってきて、
メイ「(心配そうに)どうしたの? ママ」
 と、見上げる。
さつき「(笑顔で)ううん。大丈夫だよ」

◯太田家・リビング(夜)
 スーツ姿のさつきが疲れた様子で入ってくる。
さつき「ただいまあ」
 メイ、さつきに飛びついて、
メイ「ママお帰り! 今日はママにプレゼントがあるんでーす」
さつき「プレゼント? なんだろう」
メイ「(指をさして)あれだよ!」
 テーブルの上に大きなホールケーキ、生クリームとフルーツがたっぷり。
メイ「ばあばと作ったの」
 さつき、そっと横腹をつまんだ後、リビングに立つ太田梅子(56)を見る。
梅子「ママに元気になって欲しいからって。さつきさん、メイはいい子に育ったねえ」
さつき「(メイの頭を撫でて)……ありがと」
 メイの笑顔。

               おわり。

⭐️迷ってる人の様子を書く、ペラ3枚分の枷の取り組みをいたしました。


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