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小説 最後のミステリー.3

『パクリってどういう事でしょうか』
 再び言うが勿論、僕は全く身に覚えなど無い。たまたまフレーズや展開がよく似ていて、『盗作だ』と騒ぎたてる人間はいる。本当に盗作したのかどうかはその本人しかわからないのだろうが。
 だが、実際に僕はこのサイト内のコメント掲示板でその件についての意見を何度か目にした事があった。最近はルール、マナーの風潮が乱れ始めており運営も手を焼いている様子が窺い知れた。 
 どうやら以前から活動している古参のクリエイター達が自主的に盗作もしくは無断リスペクトに目を光らせているらしい。
 なるほど、きっと今回のDMもその類の輩だろう。僕は怒りに任せて文字を打ち込んだ。
『僕は全く身に覚えがありませんが、具体的にどの作品のどの部分が問題なのでしょうか。根拠の無い誹謗中傷は大変迷惑です』

すると、オルガという名の人物から返事が来た。

『ごめんなさい。言い方を間違えました。ヒビキさんの作品の方がパクられてると思うのです…』
『え?僕の作品がですか?』
『そうなんです。一度確認していただけますか?』
僕は、オルガの話に耳?を傾けた。

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