90歳になっても魚を食べていたい

初めてのnote投稿です!

どうぞ最後まで読んで頂けると嬉しいです。

ここ最近個人的に目を向けている

サスティナブルシーフード

近年、世界的に水産資源に関する問題が深刻になっています。

水産資源の問題に関してたくさんの記事や論文が発表されている中で個人的に理解を深める為、そして読んでくださった方にこの問題を知るきっかけになってもらえればと思い簡単にまとめてみました。

料理人を続けるうえで美味しいものが作れたりする事はもう当たり前の世の中になってきています。
新しい価値感で世界を広げ食と関わる人も増えてきたり、料理人として働き方も多様になってきたように感じます。

その中で食に関わる問題も含め料理人としてできる事もたくさんあります。

【海に関わる今の現状】

人々の食卓から魚がいなくなる日が来るとも言われている程現在海の問題は危機的状況にあります。

水産資源に大きな影響を与えている要因にはいくつかある中で大きく2つあります。

①魚類の生態系を変化させてしまう(気候変動)

②人が魚に影響を及ぼす(水産資源管理の問題)

特に水産資源漁業の「乱獲」が挙げられます。
必要以上の量の水産物を獲ってしまうと、資源は枯渇してしまい、自然が元来持っている再生力も奪ってしまいます。
そして海の生態系を壊してしまうのです。

これら海の世界的な問題に加えて、日本では急速な「魚離れ」が続いています。2000年代初めまで世界一の魚食国だった日本ですが、急速な魚離れが起きたことで、魚が売れず漁業の縮小に繋がるといった問題が発生しています。また、漁業で働く人々の高齢化や、後継者不足から、数十年先の漁業維持も危ぶまれてます。

【海産資源の限界がきている】

水産庁が発表した日本の食用魚介類の一人当たりの年間純消費量のデータによると2001年のピークを機に大きく減少しています。
その背景には食の洋式化、具体的には肉中心の食事に移行する人々が多くなった事が関係しているようです。

日本では『魚離れ』が進む中、世界中の魚消費量はあがっているようです。
要因としては魚ブームに加え世界の人口の増加が挙げられます。
ここ50年で地球上の人口は約二倍に増えました。
魚の需要が増してくると供給が必要になりそこに課題が生まれます。
二倍になった人間が昔と同じ量の魚を食べると魚の消費量は二倍になるのが普通だと思いきやこれが今五倍になっているのです。
これは自然が生態系の中でできる魚の量をはるかに超えていて、これまではなんとか世界の漁業生産量を上昇させてきましたが
内4割は養殖されたものということです。
自然生態系が生み出すその量とはまた別に人間が追加で作っているという状況になります。

【サスティナブルシーフードとは】

持続可能な生産と消費を海洋水産物で実現していこうという取り組みになります。

長い将来にわたって持続可能に環境を汚さずになおかつ環境資源を減らさずに生産性を高めて長期間海洋水産物を使い続けるという仕組みです。

高齢化や経営難による日本の漁業の衰退。ですが、それ以上に日本の漁業に暗雲が立ち込めている大きな課題は、水産資源の減少です。

日本の近海には、3,300種という多種の魚に恵まれた地理的環境にあります。しかし、当然ながら、自然環境の変化や乱獲により、魚の数は大きく減少しています。

ではそんな中

私たち消費者にできることは何か

日本ではサスティナブルシーフードという言葉自体まだ馴染みがないのが実状です。

一方で欧米で広く認知されている認証制度。

このエコラベルを選択し購入することこそ今私たちにできることの中の一つです。

天然漁業であればMSC認証、養殖漁業であればASC認証というものがあります。

認証を獲得した商品にはそのシールが貼られそれらを積極的に購入することで、環境に合わせた漁業者を応援することができるのです。

僕は一消費者でもありさらに食材を扱う仕事をしている料理人です。   一般の人々以上に求められる事、出来る事は多いです。

今後も活動として取り組んでいきたいと思っています。

将来地元福岡に帰った時、90歳になっても魚を食べ続けたいな。

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