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実践インナーゲーム Q&Aで解説

インナーゲームを知っている中級者向けの内容です。
どうしたら、インナーゲームができるのか、Q&A形式で解説しました。

インナーゲームとは何ですか?

集中する方法、潜在能力を発揮する方法、自己肯定感が上がる、物事を楽しめる、緊張しない等いろいろな面があります。
なぜなら、自分で、自分を邪魔して能力が発揮できなくなる。
その邪魔するものをなくそう、これがインナーゲームです。

邪魔をするものがなければ、色々な問題が解決します。
インナーゲームの効果はさまざまです。


もっと分かりやすくなりませんか?

著者ティモシー・ガルウェイはテニスコーチで、生徒にボールの打ち方や、フットワークを教えた時に、生徒はぎこちなくなりました。
逆にやりかたを教えず、やって見せたり、ボールの回転に意識を向けさせただけで、生徒はテニスができるようになりました。

生徒は、コーチから教えて貰ったことを実践しようとすると失敗し、そうしたことを忘れ何も考えていないときに成功しました。

なので、何も考えずにやれば上手くいく。という方法です。


セルフ1とセルフ2とはなんなんでしょうか?

書籍では、自身を評価するのがセルフ1、そして実際に行動するのがセルフ2と書かれています。

例えば、失敗をしたときに、なぜあんな失敗をしたのか?と自分を非難するのはセルフ1です。
次は失敗するんじゃないぞと、自分に注意を与えようとするのはセルフ1です。
自分自身を評価したり、自分自身に何かをさせようとするのがセルフ1です。
そして、それを聞かされて行動するのがセルフ2です。


このセルフ1とセルフ2がよく分からないのですが?


頭であーだ、こーだ言ってるのは、全部セルフ1だと思ってください。


どうしたらセルフ1を無くせますか?

そのための方法がインナーゲームです。
しかし、色々な所に落とし穴があります。

その1つが、この方法が上手くいったからもう一度やろうです。
何かを自分にやらせようとするのはセルフ1です。

なので、セルフ1が無くせる方法というものはありません。


そうはいってもセルフ1を無くすヒントはありませんか?

セルフ1を無くそうとしないことです。


なぜセルフ1を無くそうとしないことがヒントなんですか?

セルフ1を無くそうと頑張らなくなるからです。
頑張るのはインナーゲームではありません。


インナーゲームはどうやればいいですか?

ごめんなさい、決まったやり方はありません。
なので、書籍でも色々な方法が書いてあります。
あくまで例えば・・・という例にすぎません。

その時々で、あなたに合うものを探していく必要があります。


インナーゲームが上手くいっているのはどんなとき?

リラックスできています。
それができていないときは、インナーゲームを上手くやろうと頑張りすぎています。


どうすればリラックスできますか?

何もしないことです。


それでも、どうやればいいか教えてくれませんか?

①判断しない
②イメージを与える
③自然に発生させる

・・・これがインナーゲームの神髄です。
書籍は、全て上記のためです。

対象に意識を向けるのは、①の判断をしないためです。
言葉で自身に強制せず、目標を具体的にイメージするのは、②のイメージでしか体は分からないからです。
自己信頼が大事なのは、③の自然に発生させるを忘れて、自らことをなそうとするからです。
①~③ができるとリラックスした集中ができて、潜在能力が発揮できるようになります。


意識とは何でしょうか?

注意を向ける。感じる。気づき。
色々な言い方がありますが、難しく考えるものではありません。
また、何か特別な能力でもありません。

目の前の画面には何が見えますか?
・・・。
はい、それを見た時が意識です。
・・・。
目の前にあるのは、文字、文章だよな…と考えたときに、意識が途切れました。


どうすれば意識し続けられますか?

意識し続けることを忘れることです。

どうイメージすればいいですか?

目標となる人を探してください。
ただ見ていれば、イメージできています。


目標となる人がいません。どうすればいいですか?

絶対になりたくない人を探してください。
なんでその人にはなりたくないのでしょうか?
それが、分かればイメージできています。


目標はどこまで具体的にイメージすればいいですか?

なんとなくでいいですよ。
セルフ2って凄いですから、なんとなくで分かります。


どうしたらセルフ2が働いてくれますか?

あとは何もしないことです。
目標も忘れてください。
達成しようということも忘れてください。


そんなに全部忘れたりできないのですが?

そうでしょうね。
だったら、何を考えてしまっているか意識して下さい。
考え続けますか?やめますか?
あとはあなた次第です。


そんなに全部忘れると失敗しないか怖いのですが?

そうでしょうね。
ただ、それが自己信頼です。
なので、まずは簡単なところからやってみて、信頼度を上げていきましょう。


インナーゲームって何かに意識を向け続けることじゃないんですか?

うーん、ちょっと違いますね。
意識するのは、判断しないためです。

面白いテレビ見ているときに、無駄な時間を過ごしてしまった・・・って後悔しないじゃないですか。
後悔するのは、面白いテレビが終わったときですよね?

意識するのは、その後悔をしないために、面白いテレビを見続けるようなもんです。
そして、その意識を向けるために、面白いチャンネルに入れ替えるのがあなたができることです。

興味のないテレビに、意識を向け続けることはできないんですよ。


じゃあ、意識が向くならなんでもいいってことですか?

はい。その通りです。
頑張って意識を向けようと思うなら、それは間違いです。
対象を変えましょう。


本では、目標に関係あるものに意識を向ける、と書いてありましたが?

それも、ある意味で間違いです。
例えば、大事な仕事をしているときに、呼吸に意識を向けるのは難しいでしょ。
だって、大事な仕事ですよ。そっちが気になるでしょ?
それなら、その仕事の中で、意識を向ける対象を探した方が、意識しやすいじゃないですか。

なので、目標に関係あることを対象にした方が、やりやすいってだけです。


どの書籍がおススメですか?

インナーゲームを知りたいなら「新インナーゲーム」です。
インナーゲームを発見した経緯や、インナーゲームとは何なのかが詳細に書かれています。

方法を知りたいなら、「新インナーゴルフ」です。
インナーゲームをゴルフに使っていますが、これを読めばどんなやり方でもインナーゲームになるということが分かります。

分かりやすさなら、「インナーテニス」です。
書籍「インナーゲーム」が理論なら、「インナーテニス」はその実践だと書かれている通り、非常に分かりやすく面白く書いてあります。

この3冊がおススメです。


インナーゲームで1番大切なことはなんですか?

何もしないことです。


なぜそれが一番大切なんですか?

大事な場面のときほど、何もしないができなくなります。
失敗しないように、何かしようとしちゃいます。

今が辛いときほど、何もしないができなくなります。
解決しようと、何かしようとしちゃいます。

不安、心配、緊張なときほど、何もしないができなくなります。
それを解消しようと、何かしようとしちゃいます。

全部セルフ1なので、上手くいきません。


あなたはなぜインナーゲームを説明できるんですか?

仕事で実践してきました。
自分のメンタルが弱いと感じていましたので、精神力を鍛える方法を探してインナーゲームにたどり着きました。

ただ、数年は上手くいきませんでした。
セルフ1が原因ですが、私の場合は、インナーゲームを上手くやるには
・もっと意識を集中すること
・常に意識し続けること
が大事だと思って、頑張りすぎていました。

意識するのは大事ですが、集中するために意識するのはインナーゲームではありません。
意識は、興味があれば自然と向くものです。
それは強制できず、そっとハンドルに手を添える程度に、意識を向けてやることしかできません。

その結果、集中してた、という状態を作るのがインナーゲームです。
集中させる方法ではなく、集中してたなんです。

私は、意識し続けることを凄く頑張りました。
もう他の何も見えないぐらい意識を集中すれば、セルフ1が消えると思っていたんです。
でも、そんなの続けられる訳がないんです。
そして、こんなの無理だ!限界だ!と思ってやめた時に、リラックスした集中が生まれました。

ものごとって、だいたい何でもそうです。
スタート地点がゴールだったんです。
でも、そのスタート地点に立った時の状態は違います。

インナーテニスでも皮肉のようにこのように書いてあります。

よく、レッスンの受講者がこんなことをいう。
「インナー・ゲームは確かに効果がある。しかし、正直なことを言わせてもらえば、精神集中している時より、何も考えていない時の方が結果はいいようだ」
これが最もポピュラーな感想であり、正直なミステークだといえる。
即ち、私のインナー・ゲーム法でいう理想的なコンセントレーションの状態とは、この生徒の言っている「何も考えていない時」なのだ。この生徒が「精神集中している時」と言っている状態は、雑念に捕らわれている時であり、私はその意欲的かつ努力に満ちた心の状態を「百害あって一利なし」と決めつけている。
本当の精神集中とは、少なくとも「そうなろう」としてなるものではないのだ。一歩下がって、自分をその状態に持っていく技術が必要になってくる。

書籍:インナーテニス

なのでインナーゲームは方法であって、方法でないと私は考えます。
方法だと思うと、こうすれば上手くいくからそれをやろうとしてしまいます。
それでは、セルフ1が妨害し、セルフ2が能力発揮できないからです。


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