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コロナでビジネスモデルが変わる。今後注目の投資先は!??

最近の株式市場では一定の回復が見られる。以前の記事にも書いた通り、米国のFRBの緩和策によりNY市場は半値戻りを達成した。
日本でも米国株の動きに連れ高の形で反応し、日経平均は2万円を超える動きだ。

ここに共通して見られたのは、3月安値をつけた業種や企業のリバウンドだ。つまり、売り込まれた銘柄の割安感により買い戻しが入ったものと理解できる。

しかし、新型コロナウイルスの終息前に空運株や海運、自動車株が相場の主役になるとは考え辛い。むしろ財務的な圧迫が本格化するのはこれからだ。

そこで今日は

今後主役になる可能性のある業種・業態を探っていく。

①短期的な物色
キーワードは「買いだめ」「巣ごもり消費」
・スーパーマーケット:(米)ウォルマート、コストコ、クローガー(日)イオン、ヤオコー、神戸物産
・食品:ニチレイ、味の素、日清食品HD、東洋水産、伊藤園、ヤクルト、山崎パン、明治HD
・ゲーム関連:任天堂、カプコン、ネクソン、スクエニHD
・ドラッグストア:ツルハHD、ウエルシアHD、クスリのアオキ、パンパシHD
・医薬・医療機器:(米)リジェネロン、ギリアド、ジョンソン&ジョンソン、アボットラボラトリーズ(日)富士フイルム、テルモ、エムスリー
・TV会議・在宅ワーク:(米)シトリックス・システムズ
②中期的な物色
キーワードは「ビジネスモデル」「高収益企業」
・覇権を握る王道企業:(米)アップル、アマゾン、アルファベット、マイクロソフト(日)トヨタ、ソニー
・ITソフトウェア:CTC、NRI、日本オラクル、トレンドマイクロ
・半導体:(米)エヌビディア(日)東京エレクトロン、信越化学、HOYA
・電子部品:村田製作所、TDK
・FAおよび最先端技術:キーエンス、SMC、浜松ホトニクス
・医薬品:中外製薬、第一三共
・ディフェンシブ:花王、ユニチャーム

新型コロナウイルス感染拡大は、人々の
「生き方そのものを変えてしまった」。

今この記事を読んでくださっている大半の人も、生活習慣、消費内容、働き方が以前のままだという人は少ないはずだ。
つまり、

「新時代に向けたビジネスモデルの変革は必至」だろう。

特に急増しているのが「クラウド需要」だ。
テレワーク、TV会議が普及し在宅勤務が一般化する中でクラウド需要は旺盛になる。
マイクロソフトによると、

ソーシャルディスタンスが要請されている地域では、775%の需要増があったとされる。

今回のコロナショックをキッカケに
世界の経営者がビジネスモデルの変革に取り組むのは間違いない。
本当に「通勤」は必要なのか?「海外出張」は?「会議」は?
TV会議や在宅勤務に置き換えられるのではないか?そうなるとこんなに従業員は雇用する必要があるのか?
そんな考えが拡大すると
「ネットクラウド」や「バーチャルオフィス」の需要が増加するのは容易に想像できる。

そしてクラウド需要が急増すれば、データセンター向けの設備投資の拡大により、半導体需要が旺盛になる。
巣ごもり消費としてゲーム特需も挙げられる。
これに加え「5G」「AI」「フィンテック」と、コロナショックに関わらず、
世界成長の鍵となるこれらのイノベーションの発達は普遍的だろう。
そうなると幅広い業種向けの半導体、電子部品業界に風が吹くだろう。

しかし、これらが一本調子で上がり続けるという事はないだろう。
新型コロナウイルスの不透明感は根強く、
第二・第三波が発生しない可能性や、大手企業にもデフォルトが起こらない可能性はどこにもない。
油断せず相場を注視し、押し目の場面で確実に上記の銘柄等を拾っていくことが大事になるだろう。


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