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コロナ発生後の投信の動向は!??

この記事を見て下さっている方は、
個人投資家、もしくは資産運用に興味がある方が多いのではないだろうか。
そしてその方達は、

投資信託

という言葉をよく聞くと思われる。
簡単に言うと、
投資を信託(任せて)して資産運用しましょう
という金融商品。
これを略して投信(とうしん)と言ったりする。債券に投資したり、金や不動産に投資したり、株に投資したり、はたまた様々なものにバランスよく投資したりと商品は多岐にわたる。

もちろん投信も相場の影響を受け易いので、
3月の相場急落時には、一般に個人投資家が買えるすべての投信(公募投信と言ったりする)の残高、つまり

純資産が9.5兆円減った。

額が大きすぎてピンと来ないが、リーマンショック以来の減少幅だ。
しかし資金の動きは
1.2兆円の流入し、過去最長の35ヶ月連続の資金流入を記録した。

そして投信の中でも、株式投信がコロナの影響を1番受け、

純資産は7兆円減少。

つまり投信の9.5兆円の純資産減少のほとんどは、株式投信の影響だったと言える。
しかし、株式投信の資金の動きに関しても
3200億円の流入が見られ、3ヶ月連続の流入超過

要因としては、3月の株価急落の局面を好機と捉えた、個人投資家の動きが活発であったことが考えられる。

今回は主要金融機関の販売動向を分析し、資金流入に着目しつつ、今後のトレンドを探る

メガバンク
・3月は世界的な相場の急落に見舞われたが、
メガバンク3社(三菱、三井住友、みずほ)の投信販売は、昨年10〜12月の販売実績を上回った
・2月までの相場環境から一変し、テーマ型の成長株式投信や株価指数連動のインデックス投信に資金が集まった

※テーマ型投信とは
世の中で話題になっているテーマに関連する銘柄に的を絞って投資するタイプの株式投信。1990年代以降、社会資本整備、インターネット、IT、ゲノム、環境、エコ、社会的責任投資、バイオ、水、再生可能エネルギー、再生医療など、さまざまなテーマにわたる。
※インデックス投信とは
日経平均やTOPIX、S&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法。
例えば、日経平均が5%上昇したら、自分の資産も同じく5%上昇するような投資方法。

主要証券会社
・野村、大和、日興、みずほ、三菱では、
テクノロジー関連をテーマとした投信ならびに米国を中心とした成長が見込める株式に資金が集まった
・先物取引でレバレッジをかけて、下落時の損失を限定するような商品も人気
ネット証券
・SBI、楽天、マネックス、auカブコム、松井では、リーマン危機から国内株のインデックス型投信がトレンドであったが、成長期待のある米国株式が資金の受け皿に
短期志向の投資家は、乱高下する相場を捉えようとし、ブルベア型投信が人気に。各社が相次ぐ販売手数料廃止も相まって気兼ねなく売買がされた。

※ブルベア型投信とは
先物取引などを利用し、基準となる指数(日経平均株価等)の値動きを大幅に上回る成果を目指す投資信託。基準となる指数と同じ方向の値動きを目指すブル型と、逆方向の値動きを目指すベア型を指す。
上昇相場でも下落相場でも利益を狙うことができ、基準となる指数の変動を大幅に上回る利益を狙う。しかし信用取引や先物取引のような投資額を超える損失は発生しない。

特に個人投資家の動きを反映するネット証券の動きを見ると、販売合計は過去最大になるほど顕著だった。
約5200億円(18年1〜3月)を大きく上回り、前期比75%増加の6060億円の販売額に達した。
コロナ禍で相場が大暴落した3月に、60代未満の投資未経験者の新規口座が著しく増加した。

最近では株価の回復傾向が見て取れるが、先日もNYダウが史上4番目の下げ幅を演じるなど、まだまだ相場の行方は定まっていない。
その時はネット証券を中心とする投資信託に、投資に参加していない新規の投資家の買い場になる可能性は大いにあるだろう。


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