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知って得する!金融と経済の知識

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簡単な金融や経済についてつぶやきます^ ^ 就活に!一般常識に!資産運用に!雑多な豆知識をお届け致します! 少しでもお役に立てればうれしいです!!
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2020年5月の記事一覧

堕天使債(Fallen Angel)の投資妙味

堕天使債(Fallen Angel)の投資妙味

コロナウイルス影響拡大により3/1以降から

米国および欧州・中東・アフリカ地域における堕天使債の規模は1500億ドルまで拡大しており、最大で4000億ドルまで拡大する可能性がある。※堕天使債(Fallen Angel)とは
社債市場で、投資適格(BBB以上)の格付けで発行された社債が、その後企業の信用力の低下によって投機的格付けに格下げされた社債。

本格的な金融危機突入への可能性の高まりから

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REITの次は!??インフラファンドの魅力

REITの次は!??インフラファンドの魅力

コロナ禍の影響により、各指標が大きく値を下げたことは言うまでもない。
その中でもREIT指数の下落は群を抜いていた。
高利回りを享受できていたREITだが、将来的に得られる賃料収入に不透明感が広がり、分配金の引き下げ懸念が浮き彫りになった

軟調なREITの代替先として、比較的定ボラティリティ・高インカムを維持するインフラファンドを紹介する※REITとは
「不動産投資信託」と呼ばれる。
REIT(

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米国失業率から適正株価を計算してみた

米国失業率から適正株価を計算してみた

新型コロナウイルス感染拡大により、5/8に発表された米国の雇用統計は過去最大級の悪化だった。

しかし過去最大の失業率悪化を記録するも、株価への影響は限定的だった今回は

過去の経済危機時の株価と失業率の関係から見た、現在の米国株価の適正価格を検証する※米国株価の指標として、S&P500を使用。

まずは雇用状況をおさらいしておく
・非農業部門雇用者数は前月比で
ー2053.7万人と1939年以来

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「投資の神様」ウォーレン・バフェットを紹介

「投資の神様」ウォーレン・バフェットを紹介

数いる投資の著名人の中で、1番有名といっても過言ではない人物、ウォーレン・バフェット氏。
少しでも経済や資産運用に興味のある方は聞いたことがある名前だろう。
米オマハに本社を置く投資会社、バークシャー・ハザウェイを率いる「オマハの賢人」を紹介していく。

どれだけすごい人なの??バフェット氏がその凄みを見せつけた場面は
リーマンショック時だ。相場環境が大崩壊している真っ只中に
「Buy Ame

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最強銘柄!??全ての投資トレンドを総取り!!

最強銘柄!??全ての投資トレンドを総取り!!

新型コロナウイルス感染拡大により、
人々の生活は大きく変わり、従来の投資トレンドは変更されることを余儀なくされる。
以前の投稿
「コロナでビジネスモデルが変わる。今後注目の投資先は!??」でも短期的や中長期的な投資のトレンドを明示した。

コロナショックにより経済環境が厳しい事は間違いない。しかし、漏れなく全ての企業が不振に陥るとは限らない。

この状況に柔軟に対応し、更には新たなビジネスモデルを

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コロナでビジネスモデルが変わる。今後注目の投資先は!??

コロナでビジネスモデルが変わる。今後注目の投資先は!??

最近の株式市場では一定の回復が見られる。以前の記事にも書いた通り、米国のFRBの緩和策によりNY市場は半値戻りを達成した。
日本でも米国株の動きに連れ高の形で反応し、日経平均は2万円を超える動きだ。

ここに共通して見られたのは、3月安値をつけた業種や企業のリバウンドだ。つまり、売り込まれた銘柄の割安感により買い戻しが入ったものと理解できる。

しかし、新型コロナウイルスの終息前に空運株や海運、自

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バフェットに見放された航空株。ボーイングはどうなる!??

バフェットに見放された航空株。ボーイングはどうなる!??

経済や資産運用に興味を持っている人なら
ウォーレン・バフェットという人物の名前を
一度は耳にした事があるだろう。
世界的にも有名な投資家で、オマハに本社を置く運用機関、バークシャーハザウェイを率いる。
サッカーの神様ペレ、野球の神様ベーブルースのように、「投資の神様」的存在だ。

新型コロナウイルスの影響が深刻な投資市場でも、彼の米国株式に関する姿勢は「強気」だ。
01年の同時多発テロ、08年のリ

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コロナで資本主義が変わる!??

コロナで資本主義が変わる!??

コロナウイルス感染拡大による経済の深刻化に伴い、各国が経済の救済措置を打ち出している。その動きの活発化により、経済の仕組みそのものに影響を及ぼす可能性がある。
今回は

アメリカのFRB(米連邦準備制度理事会)が資本主義そのものを変容する可能性について述べていく。
※FRBとは
日本で言う日本銀行のような機関。

コロナ禍により経済活動が停止している状態のなかで、財務体質の弱い企業の信用リスクが急

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新型コロナウイルスの「第3ステージ」突入!??

新型コロナウイルスの「第3ステージ」突入!??

欧米を中心とする先進国における
新型コロナウイルスの感染者はピーク時からは落ち着きつつある。
それにより経済活動の再開やその検討に入る動きが見られる。
日本でも緊急事態宣言の延長はされたものの、人々の活動に関して若干の緩和が見られた。
先進国の状況改善からNYダウ平均株価は半値戻し、日経平均は2万円台に戻している。

じゃあこれでコロナは落ち着くの!??そんなわけはない。
先進国内でも感染の再燃は

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信用リスクと有価証券の評価損

信用リスクと有価証券の評価損

最近の記事で
信用リスクの上昇について頻繁に言及していた

過去の投稿をご覧になった方は
その背景を理解して頂けたと思うが金利と信用リスクの関係をおさらいしておく。

国や企業が資金調達する方法として
投資家からお金を借りて、国債や社債を発行。
投資家はその債券を購入する見返りに、
年間○%の利息を受取る。
そしてこの金利の決定要因の一つに
企業の信用力が関わってくる。
企業の健全性が高ければ受取

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金融システムレポートまとめ

金融システムレポートまとめ

4月21日に日本銀行より
FSR(Financial System Report)が発刊。

それがどうした?と思うかもしれないが、これらの分析は
日本銀行の政策方針やモニタリング等に
活用されており、重要度は高い。

そして今回は新型コロナウイルス感染拡大で、
世界の金融市場や経済の懸念も取り上げ
日本銀行から見た視点で、
メガバンク以下地方銀行に対しての
金融安定面の影響やリスク評価を整理する

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日銀のCP(コマーシャルペーパー)買い入れとは

日銀のCP(コマーシャルペーパー)買い入れとは

コロナ感染拡大による経済環境の悪化により、日本のみならず世界で金融緩和が行われている。
そして先日も日本銀行による
「国債を無制限、社債・CPの買い入れ枠3倍」
という追加の金融緩和策に動いた。

「国債は国が発行する債券で、投資家に資金を借り入れしてお金を集める手段で、
社債は会社が発行する債券だよね!」
という認識を持たれていると思います。

じゃあCPってなんなの!??そう感じた人はいると思

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コロナショックによる新興国通貨の下落

コロナショックによる新興国通貨の下落

コロナショックが世界各国の財政に影響を及ぼすことは間違いないだろう。
そうなると世界の経済成長は当然疑問視されてくる。

先日IMFから発表された前年比の
GDP成長率を見ると
世界
2019年:2.9%
2020年:-3%(予測)
先進国
2019年:1.7
2020年:-6.1(予測)
新興国
2019年:3.7%
2020年:-1%(予測)

この数値を見ても世界のGDPの成長には、東南アジ

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債券価格暴落のまとめとコロナ禍

債券価格暴落のまとめとコロナ禍

世間ではバブル崩壊やリーマンショック、そして現在のコロナショックで「株価の暴落」にはある程度知見があるだろう。

しかし、「金利の急騰・債券価格暴落」についてはあまり耳にしたことがないのではないだろうか。そこで日本で起こった主な債券価格暴落について説明する。

ロクイチ国債暴落
・1978年から1979年にかけて発行された利率6.1%の国債(ロクイチ国債)が、急速な円安による不安心理、都銀を中心と

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