目指せ！「三方良し」経営

世間のいいサービス、特に「安い」を売りにしているサービスの背景にはブラックな雇用形態や、外注先への圧力や、社内の従業員への給与が安いとかいろんな事情があるのが世の常だと思います。

これは感覚ではなく、数字で見ると明らかです。

飲食店で例えてみたいと思います。

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理想はあっても結局削る人件費
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売上が250万想定の店があります。
従業員は社員が1人とアルバイトが3人。
給料を考えた時に、社員は30万くらいかなー、アルバイトも毎日1人は働くだろうから月100時間ずつだとして、、、と売上の内訳を考えてみる

家賃40万
仕入80万
社員30万
アルバイト30万
光熱費、雑費30万
減価償却10万
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合計220万

ここからオーナーの取り分、営業利益を残すとして、オーナー30万とったら利益はゼロ。

これではやっていけないから、
「社員はもっと安くていいか、
アルバイトも稼働を80時間ずつに、
仕入れも叩けば安く入れられるだろう！」

そうすると、
家賃40万
仕入70万
社員25万
アルバイト24万
光熱費、雑費26万
減価償却10万
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合計195万。

よし。これでオーナー40万、店の利益は15万。うん、これでいい。

こんな感覚で、やっている経営者結構いますよ。

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上の例の経営者のダメなところ
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250万円だとこの試算になるから、300万売れる店を目指さないとと考えるのが本来の考え方。それを、従業員、仕入れ先、そして稼働を減らしサービスのレベルを低下させて利益を確保するというのは理想の経営からは程遠い。

これこそが飲食店のブラックになってしまう原因です。もちろん飲食の売上には波があり、経費を見直したりそういうことは経営には必要な戦略です。売上を作り、給与を安定して支払うことは簡単なことではありません。コストカットももちろん必要だけど、従業員や仕入先は大切な仲間です。そこを無下にして自分の利益を確保するというのは、、、。

経営のプロでもなんでもない僕の理想では2種類の解決方法があると思っています。

それはインセンティブ制の導入
オーナーのマネタイズは別に設ける
です。

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①社員が頑張れば社員が得する
インセンティブ制を導入する
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最低賃金を決めて、努力というか結果を残せば給与も上がる。シンプルだし、一度あげた給料をもう下げられないという状態にもならない。従業員も数字を機にするようになる。

試算してみましょう。

仕入れ30％で250万の給与が最低賃金として設定して300万バージョンと比べてみたいと思います。

売上250万
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家賃40万
仕入75万
社員28万
アルバイト27万
（稼働90h）
光熱費、雑費25万
減価償却10万
オーナー30万
利益15万

これが売り上げを300に持っていけば、、、

売上300万
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家賃40万
仕入90万
社員33万（＋5万）
アルバイト33万
（稼働100h＋ボーナス1万ずつ）
光熱費、雑費29万
減価償却10万
オーナー40万
利益25万

これだったら納得がいくと思うんですよ。

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②オーナーのマネタイズを店以外で
従業員を育てるための投資が可能に
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理想を言えば、飲食店オーナーだからできるような副収入を作ることは店の安定経営につながる方法だと思います。

例えば、勉強会や講演会、料理教室、テレビ出演、コンサルタント、他業界のビジネス、YouTubeなどなど 選択肢は幾つだってあります。

そういうことが可能になった場合、店の売り上げにがっつくことがなくなるし、そのお金を使って人を育てたり、投資につながるようなアイデアが沢山だと思っています。

人が育つことが喜べる人ならば、喜んでできる投資だし、それこそが報酬だと思えるのではないかと思えるほどです。

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三方よしは商売の鉄則
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三方よしとは、
売り手、買い手、世間がよしとするもののこと。売ってる側と買ってる側がwin-winで、世間の評価が高いものが商売において目指すべき指針です。

飲食店で言えば、

お客さん
従業員
取引会社
経営者
世間

この5つのうちどれかが欠けてもそれはバランスよく理想に近づいてるとは思えません。お客さんが満足しないのは論外、従業員が疲弊してもダメ、取引先も勝たせないと助けてもらえない、自己犠牲はいずれ関係者にも犠牲の火の粉が飛ぶ、世間に評価されないのは社会貢献にならない。

このご時世、裏側を隠すなんて無理だし、表立って裏表ないことを示すことで強みになる。

愚直に、すべてにおいてバランスよく成長していくことが理想だと思います。

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