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孤独氏オジサン
2024年6月17日 21:49
第一章 2話 雪融けの少女時は少女と出会う前に少し遡る。俺とアスノは例の国の残党を辺境の地の隅から隅まで探して廻っていた。アスノ『うーん。この辺はもうすっかり、手掛かりすら見当たらないね。』両手を頭の後ろで組ながらアスノはつまらなそうな顔をして言った。そんなアスノの頭に軽く手をおき、拗ねる彼を宥める。トムラ『まあ、奴等も虫じゃないからな。無限に湧き出てくる事なんて無いだろ
2024年6月5日 21:14
第一章 1話 雪兎辺境の地域に冬の間しかその姿を現さないある珍しい魔物が居る、その魔物は身体全てが貴重な薬の素材になるがその数が限り無く少なく、魔物なのに臆病で争うのを嫌う。あの恐怖の象徴たるドラゴンと同等に価値の高い魔物、ただの獣なのにその希少さから幻の幻獣とさえ言われた魔物、雪の様に白く銀色に輝く体毛に包まれていて、ルビーの様に紅い瞳を持つ魔物。群れを作らず、その生涯を1匹か家族
2024年5月25日 06:27
プロローグ とある奴隷の日記神聖暦xx年その日、空から神の使いが現れた。6枚の異形な翼をはためかせ、神聖国ブライトの遥か上空に佇むその姿はまさに天の裁きを下す神の怒りそのものの様な姿だった。神の使いが軽く片手を横になぐと、滅多に雪の降らないこの辺境の土地に雪が降った。実際は、雪では無かったがまるで雪が降り積もる様なそんな幻想的な景色が広がったのだ。降り注ぐ白い羽と黒い羽。白
2024年5月18日 06:56
都内某所、12月25日午後1時30分頃。某アパート一室にて、一家惨殺事件が発生。被害者は加害者の父親、母親、弟、妹ら4人で、加害者はその兄とみられる。現場には赤い血だまりが外の廊下に滴る程に凄惨な現場だったとその事。父親、母親は顔がわからなくなる程に殴られて撲殺。弟、妹に関しては、刃物により複数箇所を滅多差しにされて死亡しているのが確認された。加害者である神埼 葬(30歳)はその場に佇