国家公務員総合職試験(院卒・行政)受験記①

国家公務員総合職試験(国総)の院卒・行政区分に、コスパ・ダイパ良く(独学&準備期間3.5ヶ月)合格する事を目標に受験し、最終合格しました。
法律科目を選択し、最終的に上位10%台で合格したので、学部の法律区分の方にも参考になるかもしれません。
ただし、結構めちゃくちゃなスケジュールで対策したので、暗記が苦手な方や受験勉強というもの自体初めてという方には参考にしにくいかもしれません。

独学勢の一助になる事を祈って。


自己紹介

学際系のM2。学部までは理系寄り(?)。
法律未修であり、国総受験の為に初めて法律の勉強を行う。
普段は財布に千円入ってるか入ってないかくらいの貧乏人のため、独学一択。
脳筋タイプで、ギリギリマン。

行政官に関心はありましたが、予備校代高すぎやんと思い、公務員試験界隈を忌避していました。色々あって、ギリギリで独学で受験することにしました。

科目選択

参考書等が充実している科目が良いだろうと考え、法律科目を選択しました(後ほどスケジュールを記載しますが、この時点で11月末)。
・メイン3科目:憲法・民法・行政法 (31問)
・サブ科目:労働法・刑法・財政学 (9問)
計40問選択する必要があります。余裕を持って勉強なさる方は、サブ科目を多めに勉強しておき、当日の問題の相性で回答科目を選択されるようです。私にそんな余裕は一切無かったので、40問選択する為の最低限の科目のみ勉強しました。

スケジュール

全体的な戦略

平均点を取ることを目標としました。

一次試験の目標スコア
・メイン3科目:75%(憲法は満点を目指す)
・サブ科目:50%
・教養:65%

(→結果:
    ・法律科目:23/40 (57%)
    ・教養科目:21/30 (70%))

本当に試験日までに日が無かったので、取り敢えず目の前の事を片付けていく作戦にしました。
具体的には、
・一次試験までは一次試験の勉強に注力する(二次試験のことは後で考える)
・法律科目についてはスー過去をひたすら回して覚える
・教養科目はこれまでの基礎教育の成果を信じる
という、一夜漬けタイプの人がやりがちな方針です。

実際のスケジュール

11月:下旬…国総の受験と試験科目を決定。
12月:憲法。(大学院の講義に必死)
1月  :民法。(大学院の講義に必死)
2月  :上-中旬…民法(残り)と行政法。
         下旬…刑法と労働法。
         2月全体を通して、少しだけ教養科目。
3月   : 上旬…財政学。時事問題(教養科目)。
      サブ科目復習。
         中旬…メイン科目復習。
   →一次試験当日

……今思い返しても酷いスケジュールです。
目標としていたスケジュールよりも大幅に遅れました(メイン科目は1月までに終える予定でした。)。予想以上に民法に時間がかかり、試験日直前に全ての範囲の勉強を終える形になりました。

教養科目対策

対策という程の対策はできませんでした。
問題の概要を知る為、過去問を2月に買いました。


過去問をざっと見て、英語と国語は対策しなくても大丈夫そうだったので、放置しました。

数学が苦手な為、畑中敦子の数的処理の頻出パターンの本を買いましたが、法律科目がピンチだったので、1/4程度しか解く暇がありませんでした。
さすがにまずいと思い、2月末に数的処理のだけ過去問を解き始めましたが、図形問題など壊滅的に解けませんでした。過去問の解説を読むだけでは全く理解できなかったので、デートの度に恋人(理系)に解説を依頼しましたが、私の理解力の無さに頭を抱えている様子が見受けられ、生涯の伴侶ともなるかもしれない人をこんな事で失ってはいけないと思い、数的処理の勉強をやめることにしました。数的処理の問題の中でも、論理問題と確率問題は時間をかければ解ける可能性が高いため(全パターン考えれば良いので)、試験当日は、論理問題と確率問題に時間を割き、それ以外の図形問題等は全て3を選ぶ作戦にしました。

時事問題は、3月上旬に速攻の時事をなんとなく読みました。受験日直前、寝付けない日が多く、布団の中で公務員試験の時事問題対策の動画を見ていたのですが、これがかなり役に立ちました。試験対策の動画は、択一での引っ掛けポイントまで解説されている事が多く、当日問題を解く際に役立ちました。YouTubeで「公務員試験 時事問題」で検索すると沢山出てくるので、何個か見ておかれる事をおすすめします。(速攻の時事は二次試験対策で役に立ちました。)

結果としては、英語・国語・時事問題をほぼノーミスで答えられたお陰で、数的処理がボロボロでもなんとかなりました。ありがとう義務教育。(数的処理に困る時点で義務教育の敗北か…)
しかし、この作戦は当日の問題との相性の要素が強く、数的処理が苦手な方は早めに対策を行っておく方が無難だと思います。

その2へ続く。

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