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投手として重要な『遠投』について

投手をやる選手の誰しもが言われたことのあるフレーズ

『キャッチボールを大切にしろ』

では具体的にどのようにキャッチボールをやっていけばいいのかについて僕なりの見解を述べたいと思う。

まずは、遠投とはなんなのか?
僕が考える遠投は50mを越えたあたりからが遠投だと解釈している。30〜40mくらいの距離は僕は中間投と呼んでいる。

では次に考えなければいけないのはなぜ遠投を行う必要があるのか。現代野球の指導者の中では

『遠投は肩への負担が大きく、投球フォームのバランスが崩れるためやらない方がいい』

と言う考え方の人もいるが、小学校3年生から今年24歳まで15年間現役投手としてこれまでの人生の半分以上を投手として過ごしてきた僕の考え方からすると

『遠投ほどピッチャーにとって大切な練習はない』

と言えるほど大切な練習だと思っている。
それはなぜなのか。
遠投というのは遠くに投げる練習。遠くに投げるということは強く投げなければ飛ばない。いい投げ方をしてパワーを伝えなければ長い距離投げることはできないのだ。その投げ方を身体に叩き込むための練習になるので遠投は大切な練習であると自信を持ってはっきりと言える。

では先述した遠投のデメリットの部分を極力少なくするための意識を紹介する⬇️⬇️

  • 投球フォームのバランスが崩れるのは高く投げようとしすぎて左肩が上がりすぎてしまうために起こってしまっているのでそこを気をつけることで改善できる。

  • 肩への負担が大きく怪我のリスクが多いという意見については論外な話で、じゃあピッチングも強いボールを投げれば肩へは相当な負担がかかるので遠投をさせないということは遠回しに強いボールを投げるなと言っているのと同じ。しっかりとしたウォーミングアップを行った上でケアをすれば怪我のリスクは極力少なくなる。逆に遠投をする事で肩のスタミナが増すし、しっかりと下半身を使った投げ方が身につくのでそもそも論になってしまう。

次は遠投を行う上での注意点をまとめていこうと思う。

①練習中の意識
遠投を行なっている時の自分の意識は出来る限りゆっくり大きく身体を使う事に重点を置いている。人間、強く投げようと思えば思うほど投げ急いで状態が突っ込んでしまいがちなため、ゆっくり大きく身体を使う事で投球フォームのバランスを整えることができる。ゆっくり大きく使う中でリリースの際には強くリリースすることを意識する。

②行う頻度
中学、高校の時は週に1回、大学の時は週に2、3回行なっていた。特に力を入れて行なっていたのは大学の時で週2、3回をサッカー場で隅から隅まで(だいたい90〜100mくらい?)をキャッチボールトータルで40分くらい行なっていた。

③遠投のバリエーション
一括りに遠投と言っても投手によってやり方はまちまちで、僕自身はその日の状態とテーマ、その時の課題に応じてやり方を変えて行なっている。
ゆっくり大きく使うことは大前提として調子が悪い時やバランスが悪いと感じる時は山なりのボールを投げる遠投を行う。
リリースを強くするために行う場合は軸足で1〜2ステップ踏んで勢いをつけてから投げる。
このようにやり方は多種にわたるため、自分なりのやり方を見つけていってほしい。

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