ちんこをチャックに挟んで凄く大変だった話

嫁がつわりで寝込んでいるときのこと。

俺は一人で本を読みつつ、YouTubeをみつつ、テレビを見つつ、ポケモンカードをしていた。

よくもまぁ、器用にこなしたものだ。
天才か俺は。

そんな俺でも逆らえないことがある。

そう、尿意だ。

俺はおしっこがしたくなりトイレへ向かった。

嫁から座ってしろ座ってしろ言われているが、今日はどうしても立ってしたい。

嫁も寝てるし、久しぶりに立ってオシッコをすることにした。

俺はジーパンのチャックから短刀「エクスカリバー」を取り出した。

そして、水の呼吸を駆使し、まるで滝のような勢いで放水した。

そこまでは良かった。

いたっ!!

嫌な予感がする。

恐る恐るちんこをみる。

やっぱりだ。

ちんこの裏スジの皮がチャックに挟まってしまった。

なんてこったい。

こんなイージーミスめったにしない。

なぜ今日に限って……


俺は焦りつつも冷静に対処しようとした。

俺ならできる。

俺ならできる。

どんなことでも乗り越えてきた。

俺は今まで決して逃げなかった。

それだけが俺の強みだ。

無理だ。

痛い。

このままではちんこの皮から血が出る。っていうかもういつ血がでてもおかしくない。

クールを装っていたが、それも崩壊した。

いたあああぁぁぁぁぁいぃぃぃぃ!!!
誰かああアァぁぁ!!!

思わず叫んだ。

しかし、嫁はつわりで寝込んでいる。

無理をさせられない。

俺はとっさに口を閉じた。

痛みに耐えながら……

時だけが流れる……

俺はチャックからちんこを出したまま、というより収納したくてもできなくなったちんこを出したままリビングをウロウロしていた……

もう無理だ。

俺のちんこは、このジーパンのチャックから、2度と切り離すことはできない。

俺は覚悟を決める必要があった。

無理に外したら、ちんこの裏スジがえらいことになる。もうどうしようもない。

俺はこれから一生チャックからちんこを出したままいきることを覚悟した。

そのとき、

ふああぁぁぁ!!!よく寝たぁぁ!!!

声がする。嫁の小力が起きたのだ!

タロの助~ごめんねぇ!しっかり寝ちゃったぁ!!

嫁がそう言いながらドアを開けた。

ちんこを出したまま立ちすくむ俺を見て、

なにしてんの??

の一言。

俺はかくかくしかじか説明をした。

すると嫁の小力は、俺をソファーに寝かせ、痛みでさらに短くなっている短刀エクスカリバーに手をあて、うまいことチャックを外してくれた。

やったぁぁぁぁ!!!ありがとう!!ありがとう!!!

俺は叫んだ。少し裏スジが赤くなってるが血は出ていない。

そんな喜んでいる俺に

嫁は一言

座っておしっこしないからだよ!

とだけいい放ち、また寝室へと向かい眠りについた。

このとき俺は確信した。

うむ、この子は良い母親になる………と。

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