中学時代の体操服の短パンが短かったせいで、シモさんのキンタマがでてしまい、泣かせちゃった話

思い出すだけでゾッとします。


私の中学校は男子の体操服の短パンが、トランクス並みの丈の長さだったのです。しかも、幅もトランクス並なのです。

体操座りをしていたら、男子生徒の70%が横ちんがでていました。

クラスのませた女子やヤンキーな女の先輩は、横ちんが見えた男子の話をよくしていました。怖かったです。いつ自分が標的になるのかびくびくしながら過ごしていました。まだ毛も生えていない、自分のおちんちんを話題にされたら、恥ずかしくてひとたまりもありません。

とある日の掃除の時間。

私はみんなでふざけて遊んでいました。
掃除する気は100のうち3くらいでした。


そこで、一人の優等生男子、シモさん(仮名)が男子みんなに激励をしました。
さすが学級委員長です。真面目で純粋で真っ直ぐな男です。

「おい!!掃除の時間だろ!!みんなちゃんとしようぜ!!」

そういってクラスの床の雑巾がけを始めました。

私の中学校は掃除の時間は体操服に着替える制度でした。

もちろん優等生のシモさんはしっかりと体操服に着替えています。上の服もきちんとズボンにインしています。身なりもきちんとした男です。ホント、会社にいたら、間違いなく仕事ができる男です。

シモさんが誰よりも率先して雑巾がけを始めました。力強く、ちょっとした汚れも見逃さず、軽やかに、美しく、みるみる床が綺麗になります。

しかし、俺たちはみてはいけないものを見てしまいました。

雑巾がけをするシモさんのズボンの丈から、「タマ」が出ているのです。両サイドとも。

しかも隙間からでているものだから、赤くはちきれんばかりに圧迫されているのです。

大人な今の私なら、そっとしています。見てみぬふりをします。

でもそのときはまだ子ども。思春期。

男子たちは

「おい!キンタマ出てるぞ!!」
「キンタマだしながら雑巾がけしてやがる!!」

騒然となりました。とんでもない事件です。

気づいたシモさんは
「あっっっ!!!」
と恥ずかしがり、どこかへ走っていきました。

しまった!!

私たちは追いかけました。

足がちぎれるんじゃないかと思うくらい一生懸命走りました。

「ハァハァ俺たちはなんてことしてしまったんだっ!」

「ああ、ハァやつは真面目にそうじをしてくれてたのに、ハァハァキンタマがでていたくらいで……」

「傷つけてしまったハァハァ一生の不覚」

泣きながらうずくまるシモさんが理科室の前にいました。

俺たちは足を緩め、ゆっくりとシモさんに近づきました。

「ごめん、シモさん」
「悪かった、ちゃんと掃除するよ」
「許してくれ」

小さく頷くシモさん。

うずくまって泣いてるから、またキンタマでてました。

おわり

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