青春をかける人に

時間と青春は取り戻せない。
 
この間、友人の家にお邪魔して宅飲みをしている時に自分の口から出てきた言葉だった。久しぶりに会って話す友人に久しぶりに飲むスミノフ。飲み始めてから1時間が過ぎるか過ぎないかぐらいだったため、酔いは非常に心地よかったことだけはしっかり覚えている。
 
友人にも言われてしまったが、お酒に酔ってくると何かと話を人生とかけたくなってくる。大体、こういう時は絶好調の時である、緊張している飲み会では考えてもこんな言葉は言わない。お酒を飲んだ時に人間の中で何が起きているかは、詳しく知らないから今度調べてみよう。
 
今回の本題は、時間とか青春が取り戻せるのかどうか、そんなお話です。
時間から、これは取り戻せないものであると考える。「時は金なり」という言葉があるように、時間は非常に貴重なものである。同じ時間は二度と過ごすことができないし、当たり前ではあるが、戻すこともできない。ここまで書いて、やっぱり頭に思い浮かんだのは「時をかける少女」だ。
 
「時をかける少女」のアニメ映画を観たのはいつだろう、何となくしか覚えてないけど、主人公が何回も過去に戻って、失敗したやり方を変えてみたり、自分に対して起こる出来事を起こらないようにしたり、そうしているうちに過去に戻れる回数制限がきて、どうたらこうたら・・・、みたいな映画だった気がする。この映画の主人公みたいに、過去に戻れる力があるのなら、時間を取り戻すことができるかもしれない。(時をかける少女、久しぶりに観てみよう)
 
じゃあ、青春はどうだろう、よくよく考えた結果、これは心のもちようなのでは、と思い始めた。一般的に「青春」という言葉を聞いた時に何を思い浮かべるだろう。「高校の学校祭」だったり、「部活やサークル」だったり、「学生時代の恋愛」だったり。恥ずかしながら、今はこの“爽快感のような、甘酸っぱいような、ひたむきなような”、そんな感情が日常生活の中に何もないから、とても羨ましく感じる。
 
しかし、必ずしも「青春」はこれである必要はない。この間、音楽ライブに出演した際に、自分より上の世代の人たちが怒髪天の曲をとても楽しく演奏していて、それを見て「あー、これは青春だな」と感じたことがあった。いくつになっても青春できるのではないか、それは心のもちようなのでは、と強く思うようになった。学生の頃と同じことをやっても、恥ずかしいだけだと思うから、大人のやり方で「青春」を探していきたい。
 
時を取り戻すことはできなさそう。青春を取り戻すことはできそう。
時をかける人ではなく、青春をかける人でありたい。

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