ドラマがあるから、熱くなれる

3月もいよいよ終わりに近づき、春の甲子園が始まると本当に4月がすぐそこまで来ていることを感じる。そして、今年の天気はなぜか暖かくなったと思えば、寒くなったり、この時期にはあまりない雪を降らせて、桜の開花を遅らせて、まだ春を来させないようにしている。個人的には早く暖かくなって欲しいという思いが強い。やっぱり寒いと体調を崩しやすいし、やる気が起きないからである。家から出るのが億劫で、ついダラダラしてしまう。お菓子ばかり食べていることを顔に出る吹き出物が教えてくれる。しっかりと節制した生活を心がけていかなければ・・・。
 
さて、私にとって春の甲子園や桜の開花予想など、春が近づいてくることを実感するコンテンツの中に競馬がある。コロナが蔓延する少し前から始めた競馬は気が付いたら今年で5年目を迎えている。色々なレースや馬を見てきたのは言うまでもない。勝ったり負けたり、負けたり勝ったり、負けたり負けたり、結果的には負けの方が圧倒的に多い。それでも楽しくやっていて、ここまで続いている。競馬場やウインズに行くことも毎年毎回、楽しみにしている。あそこには色々な人間がいるから面白い。
 
では、なぜ競馬で春を感じることができるのか、それはGⅠシリーズが始まるからである。GⅠとは日本競馬の中で最も位の高いレースになる。テレビでもしっかり中継されるのが、このGⅠレースだ。今はウマ娘の影響もあって、多くの人にレース名が知られるようになった。このGⅠレース、開催時期が基本的には変わらない。そのため、毎年同じ時期に同じ名前のレースが行われている。そしてGⅠレースが多く固まっている3月下旬から6月末の宝塚記念、10月から12月末の有馬記念ぐらいまでは、レース名で季節の流れを感じることができるのである。そして、3月下旬最初に行われるのが「高松宮記念」である。このレース名やCMを見かけるようになると春の訪れを感じるとともに、ワクワク感が高まってくるのである。と、同時にお財布の中身管理をしっかりしなければならないこととなる・・・。
 
タイトルの話をしよう。よく人に「競馬ってギャンブルじゃないですか?」と言われることがある。その通りで、おそらくこの質問の後に「ギャンブルは良くないと思います」という言葉が続くのであろう。「ギャンブル」であることは否定しないが、もっと色々な見方があるのかなと感じていて、それが広まって欲しいと思っている。「スポーツ」「ロマン」、そして「ドラマ」であるかなと。競馬場になんか行ったら「アミューズメント施設」と言っても良いかもしれないぐらい良い施設もある。
個人的には「ドラマ」を推したい。そのレースに出走する馬たちには色々な「ドラマ」がある。生まれた時から期待を背負った馬もいれば、勝ち抜いて何とかここまできた馬、ケガを乗り越えてきた馬、圧倒的に強い馬、色々な馬がいる。そして、レース自体も「ドラマ」の一つである。何も考えずに競馬新聞をチラッと眺めて、レースを見ているだけでは、ここまで深くは考えられないかもしれないけど、少しだけ馬たちのバックグランドを想像するだけで、「ギャンブル」が「ドラマ」になるのではないだろうか。そして、そこに「ドラマ」があることを知ると私たちは応援したり、見守ったりする。そう、熱くなれる。
 
ドラマがあるから、熱くなれる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?