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「阿修羅をさがして」漫画企画書

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時は戦国時代。強さこそが正義の時代。ここにも強さを求める男がいた。名を阿修羅という。

あらすじ

戦国時代。阿修羅という伝説の侍がいた。しかし阿修羅は、突如として姿を消す。その阿修羅を探す「敏郎」という両腕が無い青年。敏郎は人相書きを元に阿修羅と名乗る大男に出会う。しかし、この大男は偽物だった。この偽物の本当の名は平八。平八は殺し屋に命を狙われるが、足で刀を持ち、踊るように戦う敏郎により命を救われる。そして3年後。本当の名を名乗るようになった平八は、敏郎(阿修羅)を探す旅に出るのだった。

第1話のストーリー

戦国時代。阿修羅と呼ばれる侍がいた。阿修羅が斬った人の数は、優に万を超え、その姿はまさに鬼神。そんな阿修羅が突如、姿を消す。数年後。阿修羅を探す、子供のような見た目の男がいた。名を敏郎(22)という。敏郎は人相書きを元に、ある民家に行きつく。そこには阿修羅(27)がいた。阿修羅の背丈は2mを超え、体は筋骨隆々。まさに阿修羅の名にふさわしい姿形である。敏郎「お主が阿修羅?なんだか期待外れだのう」。阿修羅「な…なんだと!」。阿修羅が刀を抜く。その時、町のチンピラ3人組みが現れる。チンピラは、阿修羅の首を取って名を上げようとするが返り討ち。屍となる。阿修羅「そこの小僧。死体を運ぶのを手伝ってくれ」。敏郎「無理じゃ。わしは腕が無いでのう」。敏郎の両腕は付け根から無かった。死体を運ぶ阿修羅。阿修羅「腕はどうした?」。敏郎「斬られた」。阿修羅「誰に?」。敏郎「阿修羅」。阿修羅「お前など知らん」。阿修羅が死体を運んだ先には、数百のお墓があった。阿修羅「この墓は全て俺に挑んだ弱者だ。弱さとは罪だ。そう思わんか」。ガハハと大声で笑う阿修羅に敏郎はそっけない表情。日が沈み辺りが暗くなる。敏郎「悪いのう。飯をご馳走になって」。阿修羅「お前が帰らなかっただけだろ」。敏郎が足で器用に飯を食っていると、盲目の老人(82)が現れる。老人「阿修羅殿、お命頂戴つかまつる」。阿修羅と盲目の老人の戦い。しかし阿修羅はあっけなく敗北。両足を斬り落とされる。阿修羅「ぐわぁ…」。そこに敏郎が助太刀。敏郎「飯代じゃ」。敏郎と老人の戦い。老人「あなたか、本当の阿修羅は」。敏郎は足で刀を持ち、踊るように戦い始めた。阿修羅「何者だ、お前は…」。この阿修羅は実は偽物だった。その名を語り悦に浸っていたのだ。戦いは続き、夜が明ける。敏郎「言い残す言葉は?」。老人「悔いはない」。敏郎が老人を斬り殺す。こうして決着がついた。足が無くなり泣く偽阿修羅。敏郎「泣くな!」。偽阿修羅「でも足が…」。敏郎「足が無いなら、腕で歩け。まだ全て奪われてはいないだろ」。その言葉を聞いた偽阿修羅は前を向く。1週間後。偽阿修羅「これから何処に行くんだ?」。敏郎「さぁな」。偽阿修羅「俺の本当の名は平八だ!必ずあんたを見つけ出す。その時は平八として俺と戦ってくれ」。笑顔で頷く敏郎。それから3年後。平八として生きた3年間。敏郎を探す旅が始まる。

第2話以降のストーリー

3年後。義足を付けた平八は、義足に武器を仕込んだり、義足で跳躍を上げたり、義足ならではの戦いで名を上げていた。平八は、阿修羅の噂を聞いてある村に到着。そこであっけなく敏郎を見つける。平八「敏郎!勝負だ!」。敏郎「待て!阿修羅を見つけたんじゃ!」。平八「お前が阿修羅じゃないのか?」。敏郎「わしがいつ、そんなことを言った」。騒ぎを聞きつけ、村の者たちが押し寄せる。村の者は見慣れない衣服に身を包んでいた。この村では「六道」という宗教が流行っていた。その宗教の教祖こそ阿修羅だった。平八と敏郎は阿修羅に接触。その姿は口が無い女性(27)。名を琴という。琴は敏郎の姉だった。そして敏郎の両腕を切り落とした人物でもある。そして六道は織田信長の暗殺を企てていた。敏郎と平八は教団に追われ逃亡。そこから、耳が無い仕込み刀の餓鬼、鼻の無い鎖鎌使いの畜生、触覚が無い包帯巻きの天など、様々な刺客が敏郎たちに襲い掛かってくる。なぜ琴は敏郎の両腕を切り落としたのか? そして謎の教団「六道」の目的とは? これは持たざる者たちの物語。戦国時代という暴力が支配していた時代。その暴力を描くことで、暴力を批判する漫画になります。

🐙たこ焼き食べたい…