【あいじょう~愛異常3】
君の肩口の血は甘美な味がする。甘い果実から滴り落ちる汁のような、芳醇なワインのような。すっかり味わってしまうと、次に目に入るのは白く滑らかな首。僕の印をつけたくて堪らなくなり、そっと、その細い首筋に両手の指を這わせる。するりと撫でると、君が唇を震わせた。

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