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〘異聞・ケルト8〙英雄への道のり6

〖アルスターサイクル8〗
 
 

 (ある意味での)決戦の時、来たる。

 次のクーフーリンの対戦相手には、満場一致でフェルディア・マク・ダマンが選ばれた。

 スカアハの元で共に修行に励み、寝食を共にし、時には深い意味で寝所まで共にしちゃったりもしたw彼は、クーフーリンにとって兄弟弟子であり、親友でもあった。故に、クーフーリンの力を良く知る者として選ばれたところもある。

 また、彼の家系は全身を硬い皮膚で覆われており、尋常の刃が通ることはないとされていた。もし可能性があるとすればクーフーリンの持つ槍ゲイ・ボルグのみであろう──とは言いつつ、それすらも跳ね返せることを期待されたのである。

 もちろん、この対決は双方にとって望むところではなく、フェルディアは受けるつもりはなかった。だが、メイヴは美貌で名高い自身の娘フィンダヴィルをあてがい、彼を酔わせた上で約束を取り付け、さらには吟遊詩人に彼を侮辱させると脅して反故にされないよう陥れた。
(現代人だったら脅しにもならんなw 尻まくって逃げるわww)

 一方、叔父であるフェルグス・マク・ロイヒと密会し、次の対戦相手がフェルディアだと知ったクーフーリンも、親友と戦わねばをならない運命に意気消沈ハートブレイク寸前だった。

 だがしかし。戦わねばならぬものはならぬ。

 翌日、二人は川の浅瀬を決闘場所に選ぶと、スカアハから授かった技の限りを尽くすべく、戦いに挑んだ。投げ槍、剣、長槍……武器を変え、手を変え品を変え、3日に及ぶ死闘を繰り広げたのである。

 それでも、夜になると二人は戦いを中断し、薬や食事を分かち合い、互いに健闘を讃え合った。

 最後の戦いとなる4日目。

 フェルディアは紅玉を散りばめた兜、黄金で装飾された剣、50もの突起をつけた青銅の盾を持って戦いに挑んだ。腹部には平らな石を詰め、何重にも胴衣をつけており、これはゲイ・ボルグに対する用心であった。
(重くて動けなさそうなんだが💧)

 決死のフェルディアはバカほど強くて優勢だった。クーフーリンを死の寸前まで追い詰めたと言っても過言ではなかった。

 だが、その時。

 クーフーリンの御者であるロイグが、主人に対してひでー野次を飛ばしたのである。

「§∀¶Δ$#?☆§∀¶Δ$#?☆!!!」

  ( ↑ 自主規制) 
 
 すると、あろうことか、クーフーリンは怒りのあまり膀胱のように膨れ上がり……って、膀胱? え?w あ、や、何でもありませんwww ……フェルディアを圧すほどの体格となった(膀胱? 膀胱?? 膀胱???)。

 ちなみに、これはロイグの独断ではなく、予めこのような事態に直面した際には「やれ!」とクーフーリンに言われていたらしい💧

 次に、ロイグは川の上流からクーフーリンに向かってゲイ・ボルグを流した。

 恐らく、ほんの0.1秒の間に靴を脱ぎ始めたクーフーリンが、

「ロイグ! ゲイ・ボルグを!」

 と合図し、

「ヘイ、パス!」

 とロイグは掛け声と共にゲイ・ボルグを投げ、靴を脱ぎ終わったクーフーリンに絶妙のタイミングで渡るようにしたと思われる。 ←

 クーフーリンはつま先(!)でゲイ・ボルグを捉えると、フェルディアの肛門(←え!?😱!?😱!?😱)へと放った! (꒪ȏ꒪;)

(いってぇぇぇぇぇ!(。>д<))

   (↑私の心の声)

 最初の一撃でフェルディアの肛門に突き刺さったゲイ・ボルグは、彼の体内で24もの棘を開いてこれを引き裂いた。硬い皮膚を持つフェルディアも、肛門だけは普通の皮膚というか粘膜であり、ある意味、急所でもあったのだ。

 続いて、二撃目は胸へ!

 肛門から崩された(😂ヒデー)フェルディアは、二撃目であばらを砕かれ、そのまま心臓を貫かれて命を落とした。

待って!
やめたげてよーw

二撃目必要かよww
いっそ、一撃でやったげてよーwww

 
 クーフーリンは友の死を大いに嘆き、「これ以前の対戦は、みな遊びのようなものだった」と評すると共に、その悲しみを歌にしたと言う……(ㅇ¬ㅇ)

 激闘は、こうして幕を下ろした。

 その後、最終的に、衰弱していたアルスター人が一人また一人と復帰し始め、全体が回復するといよいよ最終決戦の火蓋が切って落とされた。クーフリンは、フェルディアとの戦いで受けた傷を癒やすため、始めのうちは参加していなかったが。

 その合間に、フェルグスはアルスター王コンホヴァルを押さえたものの、コンホヴァルの息子であり自身の養子でもあるコルマク・コン・ロンガス(とても口で言えない名前だ)に止められて殺すことは出来なかった。代わりに、怒りに任せて愛剣カラドボルグで3つの丘の頂を切り飛ばしたと言う。

 やがてクーフーリンの傷が癒え、ついに戦線に復帰する。

 対峙した叔父フェルグスは、自身が提示した『次は降伏する』という約束を守り、潔く武装解除した。そのため、コナハト軍は総崩れとなって退却を強いられたものの、メイヴは何とか雄牛ドン・クアルンゲをコナハトに連れ帰った。

 ドン・クアルンゲはフィンヴェナハと戦って殺したものの、自らも深く傷つき、アイルランド中を彷徨した末に力尽きて故郷に戻って死んでしまった。これがいくつかの地名の由来になったという。

【結論】
 ……一体、何だったんだ、この戦争?w

 あと、ちょい、続きます。

 
 
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〖参考文献/出典/引用〗
※昔の資料を引っ張り出すことが出来ず比較的新しめの資料群

◉井村君江 著: ちくま文庫
『ケルトの神話―女神と英雄と妖精と』
◉池上良太 著: 新紀元社
『図解 ケルト神話』

〖その他〗
◉遥か昔々に読んだタイトルも作者名も覚えていない数々の本やマンガの記憶のカケラたちと妄想像の山www
 
 
 
 
 
 

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