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〘新話de神話〙異聞でも何でもないやつ5

 
 
 
 少し補足的に差し込みたいと思います。

 〘異聞・阿修羅王〙は、登場人物……登場神仏たちの名前のいくつかや、ほんの少しの設定こそまんま使っておりますが、基本的には全部すっかり丸っと妄想像ストーリーと考えて戴いて間違いないです。

信じちゃダメなヤツですw

 
 信じても救われませんので、そこんとこよろしくお願いしますw

 今までのところでは、インドラと阿修羅王、乾闥婆王(けんだっぱおう)、あとインドラがインドラになる前の『摩伽(まか)』くらいまでは記述としてありますが、『須羅(しゅり)』とか乾闥婆王の娘の『雅楽(がら)』とか完全なる作り物のデタラメですからね?

 それにしても、実際に神話ってそーゆうとこある感じなのですが、私の MO☆SO もインドの神話や中国、日本の仏教的なことまで全部すっかり丸っとチャンポンなので、『仏話de神話』という表現はあながち悪くないと勝手に思ってます、はい。

 ……で。

 ここで補足しておこうと思ったのは、例えば『須彌山(しゅみせん)』とか『忉利天(とうりてん)』とかについて、です。もちろん、私も専門外外外なので、それほど詳しくはわかりませんw ほぼほぼ妄想の成せる設定で書いてますが、本来の世界観について。

 まず、『須彌山』ですが、古代インドの世界観で中心にそびえる山、とされています。この聖なる山は、バラモン教、仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー教にも共有されているそうで、仏教の世界観では、須彌山をとりまいて七つの金の山と鉄囲山(てっちさん)というのがあり、その間に八つの海があって、これを九山八海というんだとか。って、そもそもジャイナ教聞いたこともないですわw

 蛇足ですが、日本における『須彌』とは漢字による音訳で、意訳は『妙高』と言い、新潟県にある妙高山はここから名前を取ったのだとか。

 話を戻して。

 須彌山というのは、手っ取り早く言えば神様仏様から人、地獄とかまで含めた『全世界』の中心にそびえる恐ろしく高い山です。だそうですw

 須彌山の高さというか距離の単位は『由旬(ゆじゅん)』といい、1由旬は約7キロメートル。

 その世界には海もたくさんの山もあるんですけど、中心にある須彌山の高さは、水底から水面までは8万4千由旬、水面から頂上までが同じく8万4千由旬で合計16万8千由旬つまり、117万6千キロメートルで、頂上の直径も8万由旬約56万キロメートル……って、もう面倒なので、ご興味のある方はリンク先の図をご覧くださいwww

 ご興味ない方は、べらぼうに広いし高いよ、ってことだけわかって戴ければ大丈夫です、たぶんw厳密な世界観で書くつもりないっていうか、書けないのでww

 そのだだっ広い頂上が忉利天、意訳すると三十三天(さんじゅうさんてん)に分かれています。内ひとつが善見城(ぜんけんじょう)、つまり帝釈天(たいしゃくてん)ことインドラの済む場所で、以下三十二天を統べているというわけです。

 その上にもさらに『有頂天(うちょうてん)』という如来様たちの世界があるそうですが、ここでは割愛します。(罰当たりめw)もちろん、いわゆる『有頂天』の語源はこれです。ちなみに、四天王は須彌山の中腹辺りに住んでいるそうです。

 本編より補足が長くて恐縮ですが、主人公……主神公の阿修羅王は、仏教的にいうと仏法を守護する『天龍八部衆』の一神です。『天龍八部衆』は、古代インドの色んな神様が仏教に帰依し、護法善神となったもので、十大弟子と言われる人たちと共に釈迦如来の眷属を務めています。

 天(てん)衆、龍(りゅう)衆、夜叉(やしゃ)衆、乾闥婆(けんだっぱ)衆、阿修羅(あしゅら)衆、迦楼羅(かるら)衆、緊那羅(きんなら)衆、摩睺羅伽(まごらか)衆を指します。

 ただし、わりと誰にでも親しみの深いところでは、奈良県の興福寺におわす八部衆かと思います。そちらは、五部浄(ごぶじょう)、沙羯羅(しゃがら)、鳩槃荼(くばんだ)、乾闥婆(けんだっぱ)、阿修羅、迦楼羅(かるら)、緊那羅(きんなら)、畢婆迦羅(ひばから)とされています。

 そして、この他に『鬼神八部衆』という存在もあります。

 この『鬼神八部衆』というのが、いわゆる四天王に仕える八部衆となります。天龍も鬼神も名称が類似してますし、一部、重複してたりするので間違いやすいですが、基本的に全く別物です。

 『鬼神八部衆』──八部鬼衆は、乾闥婆(けんだっぱ)・毘舎闍(びしゃじゃ)・鳩槃荼(くばんだ)・薜茘多(へいれいた)・那伽(なーが)・富單那(ふたんな)・夜叉(やしゃ)・羅刹(らせつ)とされています。

 ややこしくないです?

 ややこしいですよね?

 ややこしいに決まってますね?

 私は個人的には、名前も含めて興福寺の八部衆推しなのですが、いわゆる『天龍八部衆』の方が簡単なので、ここでは興福寺は脇に置いて(罰当たり)、天王、龍王、夜叉王、乾闥婆王、迦楼羅王、緊那羅王、摩睺羅伽王、そして、阿修羅王とします。

 四天王に仕えている鬼神さんたちは鬼神さんたちとして出そうと思ったんですけど、乾闥婆王は兼任で忙しそうなので、この話の中では、

四天王に仕えてるのは天龍八部衆!

 
 ……という具合に、ここで都合よくルールアレンジの辞令を発動致します。(真顔)

 罰当たりだなぁ……(遠い目)

 とりあえず、今回はこの辺で。(次があるかは定かでない)
 
 
 
 
 

 

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