『罪を雪げず』

ちらちらと散る雪が
ふわふわと降り積もる
きみのつけた足跡を
少しずつ見えなくして

同じように覆い隠された
赦されないぼくの足跡は
白いブラインドの下で
責めないきみの眼差しに慄く

いっそ踏みつけられたまま
上塗りされさえしなければ

黒いシミにはなれたのに
画像1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?