『熱冷え12』
ソ・コ・ニ・イ・タ・ノ・ニ──唇が動き、体が傾いだ。己が冷めた分、相手の熱量は増していた事に今気づく。だがもう遅い。こうなるしかなかった。そのまま重なった体が、その熱量とは裏腹に冷たくなって行く。薄れ行く意識の中、涙に濡れた微笑みは今迄の何よりも愛おしかった。~終
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