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真・女神転生V クリア感想(1周目・創世ルート)

 switchソフト、真・女神転生Vを初クリア。難易度ノーマル、1周目クリアルートは創世ルート。稼ぎ用DLCあり。シリーズはⅢのみプレイ済み。

 何だかんだと面白かったな、という身も蓋もない感想しか出てこないボキャブラリーよ。尚、真・女神転生Ⅲ(PS4版)が好きであるが故に、比較した上での感想になってしまったのであしからず。
 しかも書き終わってから見直すとかなり辛口レビューになっているという。おかしいな、ちゃんと楽しんでいたはずなのにめっちゃ不満持っている人みたい。


シナリオ

 ストーリーは、まぁ最終的に世界をどう変えるかというⅢと似た決断をする感じだけど、そこに至るまでの過程は薄味だったかな。多分、主に人間側にあまり魅力を持てなかったのが理由。

 似た世界観を持つⅢの場合、
・登場キャラのほとんどが悪魔だったこと
・生き残った人が個人の思想や信条を持って世界を創世しようとしたこと
・終末感ある空気感の中で東京受胎後の悪魔たちの生活や行動が見られること

 が個人的に好みなところだったけどⅤの場合、
・人間と悪魔の割合は半々
・個人の思想ではなく単純に世界をどう変えれば良いかが焦点
・みんなの性格が綺麗で偏った考えを持つ人間がいない?
という感じ。

 まぁ、要するにステレオタイプの人間や悪魔が多く、Ⅲのような極端な人間や悪魔がいない?からインパクトが足らなかったのかも。後、マホビノ関連を説明を兼ねたストーリー仕立てにしたから味気ないのかも。

 それでも、終盤のルート分岐に近づくにつれ盛り上がってきたのも確かだし、ワクワクもした。ルート分岐を創世ルートにした理由としては、序盤の選んだいくつかの選択肢が捻くれたものばかり(「どうでもいい」等)だったから、ならばもう振り切っとこうというだけ。

 んで、このルートの感想としては、まぁ現実世界の現代だよな?としか。要するに多様性のために多神教的な世界にするというものだけど、考えの行き違いから争いが絶えない世界となるも主人公は多様性の世界の可能性を信じる、という俺たちの明日はこれからだみたいな終わり。・・・いや、捻りも何もない現代そのものやん。

悪魔合体

 相も変わらず面白い。ホントに完成されてるから文句の付け所も・・・ありました。

 今作には神意というシステムがあり、御厳を消費して主人公を強化するのだが、個人的には強化というより制限解除のためのシステムとしか思えなかった。例えばⅢなら主人公と仲魔は初めから8つまでのスキルを覚えることができるが、Ⅴはここが制限されており序盤はスキルを4つまでしか覚えられない。しかもストーリーを進めないと最大8つまでの解放ができず、その解放タイミングが終盤という。

 こういうやり方は確かにRPGではよくあるものだけど、Ⅲはおろかペルソナシリーズにだってそんな制限なかったのに何で?としか。ゲームバランス壊れるんかもしれんが、何かイヤだった。もちろん、ちゃんと強化できるものもあるけど。

 とはいえ、悪魔合体は不変の面白さだし、今作は悪魔全書に登録されている中から逆引きで検索できるようになっているから、まだ手に入れていない、もしくは合体していない悪魔を探しやすくなっていたりとかなり使いやすくなっているのは有り難かった。

戦闘システム

 これも相も変わらず面白い・・・が、やはり微妙なところが。

 これはIVかららしいが、スキルを使うのに過去作は魔法はMPを、物理はHPを消費していたが、今作は全てのスキルをMP消費に変更されている。MP回復手段も限られているので賛否ある部分かと(自分は否)。

 また、自分はかなり稼ぎ用DLCを活用したのだが、その理由の一つがボスのレベル。序盤こそDLCに頼らず地道に戦闘で経験値を稼いでいたが、ボスのレベルが雑魚敵の倍近く跳ね上がっていたのでめっちゃびっくりした。多分、シリーズの売りであるひりひりした戦闘を体験させるためだろうが、ヌルゲーマーである自分はそこがかなり嫌だったし、自分のプレイスタイルはボスのレベルと同じになるまでレベル上げするので、どっちにしたって一緒だと判断し時短のためにDLCでレベル調整することにした。ただ、ボスのレベルを上回ると途端に難易度が下がるので、結局はレベルでどうにでもなる仕様なのもRPGらしいっちゃらしいけど拍子抜けしちゃった。

 攻撃モーションは冗長ではあるもののどれもこれもカッコ良かったりと見どころもはしっかりあったかな。まぁ、ほぼスキップしちゃっているが。

フィールド

 今作はオープンワールドではあるものの複数エリアに分けられている。主人公の操作は快適な方で、移動もスキップトラベルが実装されているから比較的自由に行き来できるようになっている。

 ただ如何せん、宝箱やミマンという収集要素が探索を面倒にしている。というのも砂漠地帯はまだしも、廃墟地帯だとかなり入り組んでいるので視点を絞って探索する形になる。フィールドにいるはずなのにダンジョン探索している気分だった。何で広いフィールドにいるのに路地裏の隅っこを調べているんだろ。

音楽

 まぁ、そこまで印象には残らないかな。サントラ欲しいところまではいかず。

まとめ

 何か辛辣な感想になってしまったが、もともとシリーズから引き継がれている部分は安定してるし、ストレスなく快適な操作ができるという意味でもおすすめはしやすい。個人的には雰囲気が好きなⅢを勧めたいところだけど、シリーズ初心者におすすめするなら断然Ⅴかな。

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