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「日経半導体株指数」連動のETFでおすすめ銘柄。全商品を比較!

膨大なデータを扱う生成AI(人工知能)向けの半導体やスマホにパソコン、ゲーム機など普段使っているあらゆる電子機器や家電製品、自動車や人工衛星まで、あらゆる物に使われる「半導体」

戦略的資源としての需要もあり、半導体製造に関する政策を各国が打ち出すなど今では株式市場を左右するとても大きなテーマの一つとなっています。

そんな重要テーマである”半導体”に関連する銘柄の値動きを表す指標「日経半導体株指数」に連動するETFが今とても注目を集めています。

投資先の一つとして検討されている方も多くいると思いますので、「日経半導体株指数」に連動する投資成果を目指すETFを全商品比較をして、個人的なおすすめ銘柄を紹介していきたいと思います。

「日経半導体株指数」連動ETFとは

まず最初に「日経半導体株指数」との連動を目指すETFについて説明しておきます。

✅日経半導体株指数とは

日経半導体株指数とは、東京証券取引所に上場する主要な半導体関連銘柄で構成された株価指数の事です。

日本経済新聞社により2024年3月25日から算出・公表されています。

半導体関連銘柄の内、時価総額が大きい30銘柄で構成されており、素材関連の銘柄も対象となっているのでより半導体業界の動向を表す指数となっています。

つまり、日経半導体株指数連動ETFとは「日経半導体株指数」に連動する投資成果を目指すETFの事です。

◦日経半導体株指数の主な特徴

  • 東京証券取引所上場銘柄が対象

  • 日経NEEDS業種分類で半導体関連業種に属している銘柄

  • 時価総額の高い30銘柄

  • 年1回見直し(11月末)

  • 時価総額ウエート方式で算出
    (※ただしウエート上限は15%、半導体関連事業が主力事業でない場合は5%)

◦構成銘柄TOP10

順位	証券コード	銘柄名	NEEDS業種分類	ウエート
1	2760	東京エレクトロン	半導体・電子部品卸	18.3%
2	6723	ルネサスエレクトロニクス	半導体(集積回路・半導体素子)	12.8%
3	6146	ディスコ	半導体・液晶製造装置	12.4%
4	6857	アドバンテスト	半導体・液晶製造装置	9.5%
5	6920	レーザーテック	半導体・液晶製造装置	8.1%
6	4063	信越化学工業	シリコン・シリコンウエハー	4.8%
7	7741	HOYA	フォトマスク	4.4%
8	7735	SCREENホールディングス	半導体・液晶製造装置	4.2%
9	6758	ソニーグループ	イメージセンサー	3.6%
10	6963	ローム	半導体(集積回路・半導体素子)	2.4%
※2024年4月末時点

◦パフォーマンス推移

出典:野村アセットマネジメント

2011年11月末を100として指数化した時に約12年間で日経半導体株指数は12.9倍のリターンとなり、日経平均と比較しても高いリターンとなっています。

それでは、日経半導体株指数連動ETFを比較していきましょう。

日経半導体株指数連動ETFの比較

「日経半導体株指数」との連動を目指すETFは24年7月23日時点では3銘柄あります。

日経半導体株指数自体が3月25日から算出・公表された指数で、その指数を使ったETFも最近スタートした銘柄ばかりです。

恐らく、これからも何銘柄か追加されそうなので新規ETFが追加されれば随時更新していきたいと思います。

日経半導体株指数連動のETF一覧

  • 【200A】NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信

  • 【213A】上場インデックスファンド日経半導体株

  • 【221A】MAXIS日経半導体株上場投信

【200A】NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信の基本情報

コード	200A
銘柄名	NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信
愛称	NF・日経半導体ETF
対象指標	日経半導体株指数
管理会社	野村アセットマネジメント
市場価格	1,882円(07/22)
純資産総額	131.1億円(07/22)
売買単位	1口
"平均売買高
(直近90日)"	342,796口
"平均売買代金
(直近90日)"	69,444万円
NISA	成長投資枠対象
信託報酬	0.165%
マーケットメイク	対象
設定日	2024年6月3日

個人投資家向けETF「NEXT FUNDS」シリーズが有名な資産運用会社野村アセットマネジメントが提供する日経半導体株指数連動のETFです。

他2つのETFの売買単位は10口ですが、こちらのETFは1口単位となっています。

日経半導体株指数を対象指標としたETFの中で1番最初に上場したETFです。

そうした背景もあり純資産総額が1番多く、流動性も高いETFです。

【213A】上場インデックスファンド日経半導体株の基本情報

コード	213A
銘柄名	上場インデックスファンド日経半導体株
略称	上場日経半導体
対象指標	日経半導体株指数
管理会社	日興アセットマネジメント
市場価格	172.8円(07/22)
純資産総額	17.41億円(07/22)
売買単位	10口
"平均売買高
(直近90日)"	1,800,677口
"平均売買代金
(直近90日)"	33,983万円
NISA	成長投資枠対象
信託報酬	0.165%
マーケットメイク	対象
設定日	2024年7月11日

資産運用会社の日興アセットマネジメントが提供する日経半導体株指数連動のETFです。

07/22時点では、最低購入価格が1728.0円からと他のETFより安いので投資しやすいメリットがあります。

純資産総額が17.41億円で注目を集める指数を対象としたETFにしては少ない額ですが、設定日が2024年7月11日のETFなので現時点での純資産総額はそこまで気にする必要はなさそうです。

【221A】MAXIS日経半導体株上場投信の基本情報

コード	221A
銘柄名	MAXIS日経半導体株上場投信
略称	MXS日経半導体株
対象指標	日経半導体株指数
管理会社	三菱UFJアセットマネジメント
市場価格	492.5円(07/22)
純資産総額	3.36億円(07/22)
売買単位	10口
"平均売買高
(直近90日)"	376,510口
"平均売買代金
(直近90日)"	18,869万円
NISA	成長投資枠対象
信託報酬	0.154%
マーケットメイク	対象
設定日	2024年7月18日

三菱UFJフィナンシャルグループの資産運用会社三菱UFJアセットマネジメントが提供する日経半導体株指数連動のETFです。

現時点では信託報酬が最安値となっている点に注目です。

また、こちらのETFも上場して日が浅いので純資産総額もまだ少なく、流動性も低めですが今後増えていくと思われるのでそこまで気にする必要はないかなと思います。

「日経半導体株指数」連動ETFの簡易比較表

「日経半導体株指数」連動ETFの簡易比較表

「日経半導体株指数」連動ETFのおすすめ銘柄

これから日経半導体株指数連動のETFへの投資を考えている方におすすめはズバリ『【221A】MAXIS日経半導体株上場投信』です。

おすすめ銘柄:【221A】MAXIS日経半導体株上場投信

なぜこの銘柄がおすすめなのか等を説明していきますが、凄く単純な理由です。

同じ対象指数への連動を目指すETFの場合、値動きはほぼ同じとなり期待出来るリターンも差は出ません。

日経半導体株指数連動ETFはどれもスタートしたばかりなので過去実績の比較チャートがありませんが、例えば米国を代表する株価指数「S&P500」や「ナスダック100指数」への連動を目指すETFの過去実績の比較チャートを見ると分かりやすいと思います。

・S&P500連動ETFの比較チャート

・ナスダック100指数連動ETFの比較チャート

殆ど同じ値動きをしている事が分かると思います。

同じ指数を連動対象とするETFなので当然と言えば当然なのですが、各ETFの値動きはほぼ一緒になります。

日経半導体株指数連動の各ETFの値動きもほぼほぼ同じになるでしょう。

期待出来るリターンに差が出ないのであれば、かかるコストは少ない方がよりお得です。

その為、信託報酬の一番安い【221A】MAXIS日経半導体株上場投信がおすすめ銘柄となります。

✅その他チェックするポイント

信託報酬以外にも「純資産総額」と「流動性」はチェックしておきたいポイントです。

「純資産総額」が少ないと強制的に繰り上げ償還される可能性が高い事。「純資産総額」が多ければ、信託報酬が下げられる可能性がある事。これらの事からチェックしておきましょう。

流動性は低いと自分が買いたい価格・売りたい価格で売買が成立しない可能性が高くなります。

例えば、流動性が高いA銘柄は1001円で購入可能でも、流動性の低いB銘柄は1001円~1009円で売りたい人がいなくて1010円で買わなければならないという事が起こり、無駄なコストがかかる可能性がある為チェックしておきましょう。

✅今回に関してはあまり気にする必要はないと判断

今回、個人的なおすすめ銘柄として【221A】を上げた理由は「信託報酬の安さ」のみです。

純資産総額や流動性は考慮していません。

繰り上げ償還を意識した場合、純資産総額は10億以上、出来れば30億以上あると比較的安心できますが【221A】はそれを満たしていません。

ただ、その理由が設定日からあまり日が経っていないからなので気にしませんでした。

人気のテーマに連動するETFで、信託報酬が最安値なのでこれから純資産総額は増えていきます。

3つのETFが今のままの信託報酬だった場合、【200A】と【213A】への資金流入は鈍化して【221A】への資金流入が加速するでしょう。

おまけ:半導体ETFとして人気の【2644】もチェック

「日経半導体株指数」は2024年3月25日に算出・公表された新しい株価指数ですが、それ以前に国内上場の半導体関連銘柄で構成された株価指数があります。

それが「FactSet Japan Semiconductor Index」です。

こちらは2021年8月に算出・公表されています。

国内上場株式の内、半導体産業に関連する最大40銘柄で構成される株価指数で浮動株調整後の時価総額加重方式を採用しています。

構成銘柄ウェイトの上限は10%です。

この株価指数「FactSet Japan Semiconductor Index」に連動する投資成果を目指すETFが【2644】グローバルX 半導体関連-日本株式 ETFです。

◦【2644】グローバルX 半導体関連-日本株式 ETFの基本情報

コード	2644
銘柄名	グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF
略称	GX半導体日株
対象指標	FactSet Japan Semiconductor Index(配当込み)
管理会社	Global X Japan
市場価格	4,365円(07/22)
純資産総額	703.12億円(06/28)
売買単位	1口
"平均売買高
(直近90日)"	579,132口
"平均売買代金
(直近90日)"	275,940万円
NISA	成長投資枠対象
信託報酬	0.649%
マーケットメイク	対象
設定日	2021年9月24日

「日経半導体株指数」も「FactSet Japan Semiconductor Index」も、どちらも”日本の半導体関連株”をベースとする指標です。

「日経半導体株指数」連動ETFがまだ始まったばかりなので予想ですが、値動きに関してこの2つの指標には、そこまで大きな差は出ないように思います。

そうなってくると【2644】の信託報酬0.649%が気になるところですね。

この先、【2644】が信託報酬の値下げを行わない場合は、個人的にはやっぱり【221A】の方がおすすめ銘柄かなーと思っています。

「FactSet Japan Semiconductor Index」や【2644】に関しては、もう少し詳しく掘り下げて記事を書く予定なので、書きましたら以下に追加しておきます。

掘り下げて記事書きました。

まとめ

この記事のまとめ

・「日経半導体株指数」は国内上場の半導体関連株の内、時価総額TOP30銘柄で構成された指数。

・日経半導体株指数連動のETFでおすすめは『【221A】MAXIS日経半導体株上場投信』

半導体関連への投資はとても人気が高い事や設定されたばかりの指数である事から、より信託報酬の安い「日経半導体株指数」連動のETFが新たに追加されるかもしれません。

もしくは今あるETFのどれかが信託報酬を値下げするかもしれません。

そうなってくると個人的おすすめも変わってきますので、状況が変わりましたら最新版に更新するようにしておきます。

以上です。それでは、またねー😘👋


かりんちゃんのブログ↓

最近、日本株もちょこちょこ再開しだして、XやYoutube、ネットなどで色々と情報収集している時に見かけたかわいい子。

わたしが日本株を触る時はけっこうその時々で話題になってる”テーマ株”を重要視しているんだけど、そのテーマ株をまとめるのが上手で早いひと。

それに分かりやすいからとても参考になる

ゆうなと同じようにX以外にもブログとかで情報発信してる子と仲良くなりたいって気持ちもあってかりんちゃんのブログを紹介中。
日本株さわってる人はおすすめだよー😉🔽


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