№7 -お産を終えて お産のこと -memory of birthing-
助産師さんが
”お母さんは産む力を持っている。
赤ちゃんは生まれてくる力を持っている。”
といっていた通り、お産は自然に任せるまま行われた。
赤ちゃんとわたしの身体は全て知っていて、それに委ねるだけ。といった感じ。
陣痛中は、ほぼ、目を瞑っていたと思う。
とにかく身体の感覚だけに集中して、“いまここ”の一瞬一瞬を味わっていた。
人生の中であれだけ集中していたことってあっただろうか。
その一瞬一瞬の密さは時間を忘れて、まるで別世界に連れていかれるような神秘的な感覚だった。