木はかっこいい

節のない、す〜っと柾目(まさめ)の通った材料は、
ほんと美しい。
きれいだなぁ〜。と思います。

 

一方で、
木目がぐわっと曲がっていて(おそらく斜面に生えた木の根元部分)、
大きな生き節が四方に伸びている。

節は刻みも、見た目も割と嫌がられるし、
癖まわりは色んな力が働くので、癖がつよいけど、

その大きな生命力が
あまりにかっこよくて、


自分「この節、かっこいいっすね」
というと、
兄弟子「そうだな。でも、こいつ人間だったら癖が強くてやれんで」

自分「たしかに。笑 なかなか彼女できないっすね」

兄弟子「そりゃそうだ!笑」(食い気味に)





そんな冗談を言いながらも、思うのは、

不安定な傾斜面でも根を張り、

「もっと日の光を」と、枝を伸ばしたその木は、

何百年、生きている間に、

どれほどの雨風をその身に受け、

どれだけの動植物と共にいたんだろう。


そんな生命に囲まれて、木造の家で暮らしています。

そんな生命に感動して、手を合わせます。

木はかっこいい。

そんな話でした。


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