入院して全身麻酔で鼻中隔湾曲症+肥厚性鼻炎の手術をした話
はじめまして、yuukyanaと申します。
このnoteが鼻中隔湾曲症の手術を受けるかどうか考えている方の一助になれば幸いです。
なぜ手術に至ったのか?
もともとアレルギー性鼻炎(花粉、ハウスダスト)などもあり、鼻は常に詰まり気味の人生でした。
手術とまでは行かないまでも、治療が必要なレベルの詰まりだったとは思います。大学生になったあたりの年齢から特にひどくなった気がします。
端折りますが、鼻詰まりの苦しさから途中で点鼻薬依存からの薬剤性鼻炎になり、耳鼻科と点鼻薬を行き来していたら、いつの間にか夜になると、または横になると鼻のみでの呼吸が不可能なレベルで詰まり、最強パワーのブリーズライト(寝る時鼻に貼って鼻腔を広げるやつ)を毎日鼻に貼って、口を開けながら寝るという生活を送るようになってしまいました。
耳鼻科に通い、ステロイドの点鼻薬と薬を飲んでいたのですがほぼ改善せず、あまりの生きづらさから手術を決意した次第です。
※どこまで関係あるのか分かりませんが、BMI40程度の極度の肥満でもあるため、それによる息苦しさもあったと思います(鼻にも脂肪が付くとか言われました)
日帰り手術と入院手術
僕の通っていた耳鼻科では日帰り手術をやっているということもあり、当初は日帰りでの手術を検討していました。
しかし、色んな方の体験談を見聞きするうちに、術後そのまま帰されるのは心配、また手術での失敗談なども知ってしまい、入院手術で、かつ耳鼻科の有名な所で手術したいという気持ちが強くなり、紹介状を書いていただき、慈恵医科大学での手術を選択しました。
僕個人の感想としては入院してでの手術を選択してよかったと思っています。
術後がどれほどの苦しみだったのかは後述しますが
・ナースコールがあり、看護師さんがそばにいる安心感
・痛み止めで収まらない痛みに対して違うアプローチができる
・緊急事態になったとしても今いる場所が病院
これらは日帰りでは得られない明確なアドバンテージだと思います。
手術までの流れ
耳鼻科で紹介状を書いてもらいましたが、予約は取らなかったので普通に外来に向かいました。
それが2023年の5月下旬、よく覚えていませんが、診察からCT、採血などの検査をして次の予約を取って帰った気がします。
次の診察が約70日後の8月上旬。本当にタイミング良く風邪を引いてしまい、この日はPCR検査だけをして帰されるという屈辱的な日になってしまいました(陰性)
コロナでは無いから診てもらえないか?と証明のために直前に自前でPCR検査までしていたのでもどかしかったです。しょうがないですが。
ちょうど1ヶ月後にリベンジ診察、そこで先生とお話して手術の日程を決めました。
予定日は2024年1月の下旬です。
初めての受診から約8ヶ月経ってようやく手術を受けることができました。
これはどこの病院でも似たようなものだと思いますが、予約を取って行っても診察までだいたい1時間以上は待ちます(僕の最長は2時間半)
入院~退院
1日目
6人部屋を希望していたのですが、4人部屋しかないとのことで4人部屋になりました。聞くと6人部屋が男女1つずつしか無いらしく、そんなの6人部屋無いようなもんやん・・・と思いながら怒りの差額ベット代を1日/7000円払うことになります。
特になにもないので一日中寝っ転がりながらスマホをいじってました。
正直に言うとベッドと枕は合いませんでした。
ベッドは小さく、枕は硬かったです。肥満なのでベッドが横に小さいのは僕のせいかもしれませんが、日本人男性の平均身長程度の僕でもちょっと角度が付くとつま先がベッドから出ちゃうほどの長さしかありません。
全身麻酔のため、夕食以降は規定量の経口補水液だけしか口にできず、術日に至っては水すら飲めません。
病院食はおいしかったです。薄味ではありますが、味がしないというわけでは無い絶妙な味付けでした。
2日目
手術当日、初めての全身麻酔で緊張していましたが、気づいたら全てが終了していました。約3時間後くらいにベッドで目が覚めましたが、ここから地獄が始まります。
タンが絡み、のどに血が落ちてくるのでそれを定期的に吐き出しながら、熱と頭痛と鼻の痛みに耐えました。鼻には詰め物がされ、綿球でフタがされているので100%口呼吸です。酸素マスクを外したあとは手元のタオルを口元にかぶせ耐え忍びました。
詰め物のせいか、涙が勝手に出てくるし、鼻が完全に塞がっているせいで、水だとかつばを飲み込む度に耳が詰まります。
あまりにつらいのでナースコールで痛み止めをお願いしましたが、今から3時間後にならないと投与できないとのことで頭がおかしくなりそうでした。
その後は痛み止めを投与してもらい、多少は楽になりましたが眠ることはできず、10~20分寝て目が覚めて、しばらくして10~20分寝て・・・を繰り返して夜を明かします。
3日目
そのまま同じ症状が続き、とてもつらい思いをしました。
僕は頭痛が一番つらかったです(これは人によって差がありそうです。)
途中から痛み止めはカロナールになったのですが、たいして効かずにすぐ切れるし、飲む間隔も6時間と言われて絶望しました。
流石に耐えきれなくなり、昼過ぎに相談したところ特別な点滴をしてもらいました。マトモな睡眠が取れたのはこの点滴が効いていた時だけです(それでも眠れたのは1時間程度ですが・・・)
スマホをいじったりして気を紛らわせようとしましたが、頭が痛すぎて本当に苦しかったです。
せいぜい目の前のトイレにしか動けないので、水などの飲み物や身の回りの用意は術前にしておかないと本当に大変なことになります。
4日目
多少は痛みがおさまり、痛み止めが効いていればなんとか自我を保てる程度にはなりました。
しかし睡眠はほぼ取れず、完全な口呼吸でストレスもすごく、次の外来まで詰め物が入ったままなので地獄は継続です。
あまりにしんどかったので、退院する時に家族に付き添ってもらいました。
車がある家庭でしたら送り迎えしてもらったほうがいいです。
術後のケアで薬や鼻うがいのための生理食塩液をもらって荷物も増えるため、電車で帰るのは本当にキツい。
命からがら家に帰ってこれたので慣れ親しんだ布団で寝ようとしますが、こっちでも殆ど眠れません。
僕は特に不眠が酷く、濡れマスクを付けて睡眠導入剤を飲んでも眠れませんでした(外来で詰め物を取ってもらうまで毎日ほぼマトモに寝ていないです)
途切れ途切れでも睡眠を取れている方はいらっしゃるので、ここは個人差があると思います。それでも普段よりは眠れないと思いますが・・・。
100%口呼吸というのは本当に大変でした。
術前でも鼻って意外と通っていたんだなと思うくらいにはつらかったです。
水に溶ける詰め物を使っているので、鼻うがいでだんだんと出てくるらしいのですが、特に過ごしやすくなるほど出ませんでした。
退院から初の外来まで
来たる1週間後に外来で鼻の詰め物とプレートを抜いてもらいました。
あまりに痛くて涙がボロボロ出ましたが、術後の苦しみに比べたら大したことはありません。
28年間オリの中で育てられたチンパンジーが初めて外に出て空を見た時という動画があるのですが、処置が終わった直後の僕もこのチンパンジーの気持ちが分かりました。
本当に鼻が通る!!!!!
鼻から空気を吸うと今まで感じなかった空気というものを鼻の奥で感じるんですよね。
しかし綿球は2日程度、薬と鼻うがいは無くなるまで継続です。
詰め物を取ってから2日後にこのnoteを書いているのですが、鼻の中に鼻くそなのか、カサブタなのか、よう分からんものがいっぱいひっついている感覚はあります(それでも鼻の通りはダンチ)
最初は焦げ臭い匂いがしていたのですが、1日経ってそれも無くなったので一安心です。
今のところは手術してよかったあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!鼻の通りすげえええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無事何もせずに眠れるようにもなりました。
ただ、鼻中隔湾曲症は治りましたが、アレルギー性鼻炎に関しては特に治療していないのでこれからも続くはずです。
鼻中隔が歪むことはないと思いますが、月日が経って粘膜が肥大化することはありえることだと思うので、何かしらの治療は継続してやり続けないと行けないのか?と思い始めています。
ちなみに総費用は検査費用に差額ベッド代に自前で用意した濡れマスク、綿球など全てコミコミで14万強くらいだと思います。
高額医療費制度というものでだいたいの人はこのくらいの金額に収まるのではないでしょうか?
最後に
日帰りでも受けられるような手術とはいえ、今後の人生を左右するレベルの手術であるといっても過言ではないと思います。
僕は手術をして本当に良かった、という結論で締めくくりたいと思います。
術後は地獄でしたけどね。
何か聞いてみたいこととかあればコメントしていただければ答えられる範囲のことならお答えします。
アデイオス🐷
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