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WARで読み解くソフトバンクと巨人の差とは~個人成績からみえてくる実力差~

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セイバーメトリクスの観点で

巨人、ソフトバンクの違いを見てみようということで、
「DELTA」が運営するwebサイトの「1.02」から2020シーズンのデータスタッツを抽出いたしました。

抽出は150打席以上にしております。

シーズンのチームスタッツを比べましたが、スタッツ上を見るとソフトバンクが優れていたのは、
・三塁打
・盗塁
・犠打
・犠飛
のみでした。


セ・リーグが投手が打席に立つことも勘案すると、巨人の数字は、非常に良い成績に見受けられます。

それであればと、各チームの個人成績を参考にみていったところ、実力差の原因がこれではないかなという仮説が見えてきました。

キーワードは「育成力」と「手札」の数です。
一番参考になるのは、「WAR」の一覧です。

※WARは、Wins Above Replacementという正式名称が示す通り、
「そのポジションの代替可能選手(Replacement)に比べてどれだけ勝利数を上積みしたか」を統計的に推計した指標である。
代替可能選手とは、「平均以下(below average)の実力で、容易に獲得できる(easily obtainable)選手」、すなわち3Aから昇格させたり、
ウェーバー経由や後日指名選手(PTBNL)で獲得できる控えレベルの選手を指す。
トム・タンゴは「FA市場において最低年俸水準で獲得できる選手、またはトレードにおいて最小限の損失で獲得できる選手」と定義している。

巨人は、150打席に立っている選手のうちプラスの「WAR」を記録しているのは、坂本、岡本、丸等の7名のみ。
一方ソフトバンクは、13名の選手がプラスの「WAR」を記録しています。

そして特筆すべきは、今年150打席以上に打席に立っている選手で打撃、走塁、守備において平均以下(リプレイスメントレベル)の選手が、バレンティンのみです。

一つの部門ごとに見ると、
打撃でのマイナス
川瀬、牧原、松田、バレンティン
周東、明石、今宮

守備でのマイナス
グラシアル、川島

走塁でのマイナス
栗原、中村、甲斐

大勢いるものの、打撃がマイナスの選手は、守備で、走塁で取り返しているということになる。
そのためWARがプラスになるのである。

特筆すべきは周東である。
打撃-3.7 走塁5.6 守備3.9 でWARを2.0記録しています。

巨人の選手で言うと丸、大城、中島、松原、ウィーラー、若林、亀井、パーラが打撃、走塁、守備において一つ以上の部門で平均以下つまりマイナスを記録しています加えて、他の部門で取り返すことができず、WARが低くなっているのが現状です。

この観点からも
ソフトバンクの
・育成力
・手札の多さ

そしてデータの活用が非常に進んでるといえます。



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