メモ:感情は連鎖する 2024.8.19mon

まわりの人が嬉しそうな顔をしていると、私も嬉しくなります。
楽しそうな時も、私も楽しくなります。
悲しそうな時は、どうして、何が悲しいんだろうかと気になってしまう。
怒っていると、何事かと驚くか、理由が腑に落ちないと自分も怒る。

映画を見るのが好きで、でも一人で見たいです。
映画館で見ると、真っ暗な部屋の中でその世界に入り込めるから好きだからです。
人気な映画は隣の席や近くにいっぱい人がいます。
だから、あまり映画館に行きたくありません。
もうテレビは持っていないけど、金曜ロードショーになってから見ればいい。売れるものは大抵面白くて、人の心を先読みしているようで嫌だから、特別に映画館へ行かなくても、テレビでいいと思います。

たまに一人で見ていてよかった…と思うことがあります。
画面の中の世界へ入り込んでしまうと、写っているその人が嬉しいと同じくらい笑っていて、悲しんでいると泣いているからです。
可笑しな話です。
自分で自分がおかしく思えてくる。

でも嬉しいと嬉しくて。
やっぱり楽しいと楽しくなる。
悲しいと悲しくなって、
怒っていると怒ってしまう。

きっとそれは写真を撮っている時も同じかもしれません。
写真に限ったことではなく、人と人が同じ空間、または同じ何かを共有している時は連鎖していくものだと思いました。

だから自分が動く時は何が連鎖していって欲しいか、必ず伝うものでもなく、願いが強くなれば人を縛り出すから、強く願うより、願望としてあったとしても、まずはそれを自分が体感することだと思います。
そうすれば勝手に連鎖する。

この前、自分が作ったものが周りがどう反応するのか、自分のものだと知らない他者が興奮して、見ず知らずの自分に突然言葉にならない言葉のまま話しかけてきたことが、驚きだったけど、嬉しかったんだと言いました。
これを感動、というのかもしれません。
現場に潜むとお世辞なしの言葉が飛び交います。
それを聞くのが、その人の楽しみであるのだそうです。

人混みの中で、その人が今年も同じように自分のつくったものたちを見守っていました。
でもそれがとても嬉しそうな表情を浮かべていて、それを少し離れた場所で見つけた私も、なんでかわからないけど、とっても嬉しい気持ちになりました。

感情は連鎖する。
理由なんてわかりません。
でもとてもシンプルな話だと思います。

嬉しいと嬉しくて。
やっぱり楽しいと楽しくなる。
悲しいと悲しくなって、
怒っていると怒ってしまう。

そんなことに理由なんてありません。

写真を撮るときに移入することがいいわけではないでしょう。
でも、知りたい、もっと知りたい、と思うと、どんどん入り込んでいってしまいます。
だから私は一度離す作業が必要になります。
でも"共感"という言葉のように、感情を共にしたとしても、わかったことにはなりません。
私は私で、あなたはあなた。
でもほんの少しでも重ね合わさる部分が見つけられたとしたら、
ほんの少しだけ、自分に起きた物事と同じくらい。
熱心に想うことができると思いました。

理由なんてないんだけれど、不思議と感情は空気を伝って相手も包み込むのでしょう。
包み込まれているうちは、自分でも気づかない不思議な時間がそこには漂っていました。

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