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今の学びが楽しいのは、三年後の自分から手紙が一方的に送られてきたおかげです。

  • 第十三話

 拝啓 ネガ子
 ちょっと、何短期の派遣バイトに勤しんでいるのよ。しかもコールセンターって、ネガ子はストレス耐性低いじゃん。ネガ子の本気があれば大学入試、乗り越えられるって信じているけどさ……頑張るところ、ズレてない?
 お金は確かに貯まるけどさ、その時間の切り売りで、ネガ子の執筆と学ぶ時間が減ったら元も子もないよ。ネガ子は文字で生きたいんだよね? だったらその夢に向かって精進しなよ。
 そのためには作品を仕上げるたびに腕を上げる。数をこなす。
 日々の出費も、ネガ子の分は減らせるでしょ? 過去のトラウマをモノに昇華させたらダメだよ? 気持ちはわかるけどさ。
 だって、昔職場で質素な私服で嘲笑されたもんね。でも、ネガ子はネガ子だよ。
 仕事はあくまで短期の社会勉強、執筆へのエネルギーに転換するため! 人間関係なんて流しちゃえ! それにネガ子、正月明けに人生初のTOEIC受験を控えているでしょ? 今のうちに、しつこいぐらい勉強しておきな。絶対に後悔するから。

 そう、前回の宿題の真意はこういうところにあったんだよ。
 明確な目標があれば、ある程度の障害なんてかすり傷にすらならないんだから。
 目標があるから節約ができる。行動が変わる。受験する試験が増える。学びでたとえるならこういうところかな。それに語学試験の受験代って、地味にお金かかるからね。

 次の手紙は大学受験が終わったころに送るね。
 それまでの宿題!
 大学4年間の行動プランを考えておいてね。もちろん、具体的に!
 そうそう、その大学に入学できたら、第二外国語も勉強できるんでしょ? ますます勉強やライフプランが必要になるね。大変だけど、その分楽しみだね。色んな言語と価値観に触れられるんだもん!
 それがネガ子の執筆と翻訳学習の役に立ちますように。

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