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今の学びが楽しいのは、三年後の自分から手紙が一方的に送られてきたおかげです。

  • 第十四話

 拝啓 自信過剰だったネガ子ちゃん
 やっちゃったかぁ~! 人生初のTOEICスコア、二〇〇点台はさすがに落ち込むよね。
 しかも、ネガ子は今まで英語で色んな接客業こなしてきたじゃん。高校までの授業のみで身に着けたそのスキルで。
 それがTOEICでは通用しなかったわけだ。ま、Listening & Reading 部門だもんね。ネガ子が何気に苦手なやつだ。
 でもさ、それが何? ネガ子にはリベンジするチャンスがいくらでもあるんだよ。ただ、大学入試を有利に運ぶチャンスを逃しただけで、ネガ子が永遠に学ぶ権利を失ったわけではない。
 三〇代のネガ子はここまで変わったんだよ? これからもずっとずっと良い方向に変わり続けられるんだよ? 今落ち込んだところで何の得になるっていうの?
 ま、でもいいきっかけになったんじゃない? だってネガ子、願書を提出したものの、未だに第一外国語と第二外国語をどの言語にするか、自分の中で確定していなかったじゃん。
 ちなみに、ネガ子が短期でも留学に行くとしたら、ドイツとカナダ、イギリスに憧れているんだよね。
 あくまで書物での知識でも、大体のイメージが掴めたのはいいことだと思う。でもネガ子は欲張りだから、ぜんぶ叶えたいんだよね。だから優先順位をつけるのが大の苦手。
 べつにどれかを捨てろなんて言っていないし、私。時系列をつければいいじゃん。とりあえず願書通り、英語を第一外国語にしたいんでしょ?
 もう、ネガ子の思っていることなんてポジ子にはお見通しだよ。
 英語を磨いてからドイツ語を第一外国語にすればいいじゃん。それが可能なシステムの大学でしょ。
 それ以外にも道が開けたらそれはそれでいいし。まずはネガ子、あんたには複数の可能性があるの。それを叶える方法はあんた次第。
 家の事情や年齢なんて関係ない。いくつになっても学びたいことを学んでいいじゃん。つまづいたっていいじゃん。ネガ子の四年間学習プランがあるんだもの!
 それよりもやっちゃいけないのは、感情に任せて自分を失うことだよ。そんなことをしたら学びたくても学べなくなっちゃう。それはネガ子がポジ子よりも分かっているんじゃない?
 ま、とにかく目前の目標は大学入試突破だね。大丈夫、ネガ子ならできるよ。ポジ子は信じている。

 というわけで、宿題!
 ネガ子の国内外プランを具体的に言語化してね。
 留学に必要なTOIECスコア、そのための学習プラン、お金の維持、それに執筆との両立方法! プランを立てるのは面倒くさいけど、未来を先取りして楽しめるメリットがあるんだよ。しかも自分でプランを立てるから、お金もかからないし。ポジ子にとってもお金は大事だから、そこは強調させてもらうね。

 追伸 そうそう、ネガ子は暑がりだけど寒さには十分気をつけてね。受験当日に風邪を引いたら元も子もないからね。


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