見出し画像

人が好きな私は、買い物をするときの大切な基準も“人”

私は昔から人が好きだ。

高校生のころ、家の近くのコンビニのおばちゃんの店員さんと仲良くなり、他にお客さんがいないときはよく学校や家の悩みを聞いてもらっていた。

仕事帰りに洋服を買いに行ったとき、接客してくれた店員さんと仲良くなり、店員さんの仕事が終わるのを待ってそのままビアガーデンに行ったこともある。

ちょっと特殊かもしれないけれど、人と話すことが大好きで、すぐに仲良くなることができるのは、私の強みだと思っている。

そんな私が今まで買うときにどんなこだわりを持っていたのかを振り返ってみると、やっぱり“人”に対してこだわりを持っていたと気がついた。

店員さんとの相性が大切なポイント

画像1

数年前、ミラーレスカメラを買った。カメラについてよくわかっていなかった私は、何度も家電量販店に足を運んでいた。

家電量販店にはその日によって各メーカーの社員さんが店員として立っていて、自社製品の説明をしながらも、他のメーカーのカメラについてもいろいろと教えてくれた。

たくさんあるカメラの中から、ついに2択に絞ったとき、私はまた家電量販店に向かった。そのときいた店員さんは、私が迷っていた2つのうちの1つのメーカーの社員さんだった。

その社員さんに今迷っていることと、聞きたいことを質問すると、私が迷っているもう1つのカメラのダメなところをただひたすら話してきた。

「私の苦手なタイプだ……」と直感的に思った。

“他を蹴落としてまで自社製品を買ってほしい”という気持ちは、わからないわけではない。きっとノルマだってあるだろうし、店員さんも仕事だ。

でも、その気持ちを持っていてもいいけれど、客である私にあえて伝えてくるのはとても苦手に感じた。当時は私も営業をしていたけれど、お客さんがいいと思っている他のメーカーの悪口なんて、絶対に言わないと思った。

考え方は人それぞれで、その店員さんが悪いわけではない。ただ私と相性が合わないと思ったので、すぐにその場を後にした。そして近くにある他の家電量販店に足を運んだ。

そこには私が絞った2つのメーカーではない、別のメーカーの社員さんが店員としてお店に立っていた。

他のメーカーの社員さんに聞くのは申し訳ないな……と思いながらも、声をかけていただいたので、迷っている2つのカメラについて質問をした。

その店員さんは、親切にそれぞれのカメラの説明をしてくれた。悪口なんて言わずに、私が迷っていることについて親切に教えてくれたのだ。そして「ちなみに、うちのメーカーだと……」とさりげなく自社製品の特徴も教えてくれたのだ。

その日、結局私は迷っていたもう1つのメーカーのカメラを買った。親切にしてくれた店員さんには申し訳なかったけれど、その店員さんのことはとても素敵だなと思った。

私の友達に、同じくカメラを買おうか考えていた友達がいて、その子はまだメーカーも決まっていないと言っていたので、後日一緒に同じ家電量販店に向かった。

あのとき親切にしてくれたメーカーの社員さんがいたので、友達を紹介した。その後友達はいろんなカメラと迷って、親切な店員さんのメーカーのカメラを買った。私と同じく、とてもいい社員さんだよね、と話した。

サービスを買ううえで、技術以外も大切なポイント

画像2

私は昨年引っ越しをするまで、約10年間美容室もネイルサロンも同じところに行っていた。サービスを買うと言う意味では、私はサービスに対しても人が決め手で通い続けていた。

私が通っていた美容室は、おじさんが1人で経営していた。若い子向けのキャピキャピした美容室とはかけ離れていて、今まですれ違ったお客さんも、マダム系の方が多かった。

初めてその美容室に行って、カットとカラーをしてもらったとき、周りからの反応が今までにない以上によかった。髪の毛の色や髪型を友達からとても褒めてもらったのだ。

それ以降、ずっとその美容室に通っている。おじさんとの会話も楽しいし、面白いなと思っていたけれど、いつも絶対に私の髪を可愛くしてくれる信頼があったので、10年もの間通い続けていたのだ。

毎月1回のペースで、カットカラートリートメントの組み合わせで約2万円。安いわけでは正直なかったけれど、お値段以上の価値を感じてずっと通っていた。

ネイルサロンも10年間通っていたのだけれど、技術面も、デザイン面も、本当に上手な人だった。でもそれだけじゃない。ネイリストさんとは年齢が近く、よく恋愛の話をしていた。

お互いの恋愛観が似ていて、いつも「あーでもない、こーでもない」と話をしていたのだ。そして1回約2時間のネイル時間では足りず、一緒に飲みにったりもしていた。

ネイルをしてもらうワクワクもあったけれど、何よりもネイリストさんと話をすることが好きで、楽しみで、通っていた。

インターネットでも、人の優しさを感じるとリピートしたくなる

画像3

最近はすっかりインターネットでの買い物が増えた。やっぱり楽だし、安いものも多い。

ネットでは正直“人”を感じづらい。今まで私がものを選ぶ決め手にしていた店員さんとのやりとりがないことも少し寂しいと今までは思っていた。

ネットで買い物をするようになって、何度か問い合わせをしたことがあった。返事はメールだったりLINEだったり、文章であることが多いのだけれど、それでもたまに“人”を感じることがあり、正直驚いた。ネットでも人を感じられる日がくるなんて……。

きっと問い合わせに対する答えにはマニュアルがあって、その通りに返事をすることがほとんどだと思う。その中でも冒頭の文章が優しかったり、気遣いに溢れた言葉を使ってくる文章は、少しだけほっこりした。

そんな対応をしてくれる会社さんは私の中で印象に残っていて、何かほしいものを探すときは、その会社さんからまずは探すようになった。

洋服の好みや価格帯だけじゃなく、少しだけほっこりした記憶もまた、インターネットで買い物をするときの決め手になっている。そう言う意味でもやっぱり私は“人”が好きだ。

ブレないこだわりがあるということ

私はこだわりが強い。「これ!」と思ったものがほしいし、「嫌だな」「苦手だな」と感じることは、本当に嫌なのだ。

でもブレないこだわりがあると、迷うことが少なくなる。

店舗で買い物をするときは、店員さんとの相性を大切にしたいし、美容室やネイルサロンなどのサービスを買うときも、技術面はもちろんその人の人柄を大切にしたい。

インターネットでも、人の優しさを感じたときはそのお店のリピーターになりたいと思う。

私の買い物パターンは少しずつ、決まってきているのだな、と改めて思った。やっぱり私は“人”が大好きなんだ。


#買うときのこだわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?