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なんにもない日[献立日記]

1週間ぶりの休日。本当はやるべきことが山ほどあるのだけれど、家事も確定申告の準備もなにもかもうっちゃって、のんびり過ごした。正確を期すなら、やる気がゼロ指数で最低限のことしかできなかったというところ。体力が戻らないんだよな! 週1の休みじゃ足りないくらい疲労が溜まってるのだと思う。50過ぎたら活動限界まで頑張っちゃあかんのかもな。
よく考えたら「なんにも予定がない休日」は1月からこっち1回もなかったかも。通院などの個人的な予定はともかく、職場に行かないだけで仕事してたもんな。「ニンゲンには週に1度か2度の休みが必要」と悟ったのは割と最近なのだ。演劇業界、まあまあブラックなので。

なにもしないと決めてから、お花見に行くことにした。近所の河原には見事な桜並木があるのだ。こんなご時世になる前は毎年桜まつりが開催され、夜桜のための提灯が飾られて、中心あたりの広場では屋台が並び、それなりに賑わっていた。去年も今年も桜まつりは中止になったが、ニンゲンの都合など桜には関係ない。お弁当を持って足を運ぶと、いつもと変わらず桜の樹々が見事に花を咲かせていた。

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平日の昼間だけに人出はまばらではあったけれど、子供連れのグループやご夫婦二人連れ、恒例のお友達同士のグループ、女子中学生だか高校生など、思い思いに桜を楽しんでいた。のんびりと。屋台が出ていた時は平日でものんびりというよりは「花見、楽しむぜ!」みたいな空気が漂っていた気がするから、祭りと称されるよりは穏やかで良かったかもしれない。

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そういえば去年は今年よりも忙しくなかったのにお花見しなかったな。明日がどうなるかわからないという、ある意味で絶望の淵にいたから、桜を愛でる余裕がなかったのかもしれない。お花見を思いつきもしなかったんじゃないだろうか。去年の同じ頃に比べたら、穏やかな気持ちになっているのだろうか。まだまだ予断を許さない状況ではあるけれど、抗わずに日々を過ごそうという余裕が生まれているとでもいうか。自分でもよくわからない。

お弁当はサンドイッチとスープ。
昨日、職場近くでゲットしたドイツパンはシンプルなサンドイッチに向いている。ちょっといいサラミとチーズ、レタスを挟んだらとてもいい感じになった。スープは朝ごはんのために作ってあったもの。久しぶりに朝寝をキメたのでお茶をひいたのでサンドイッチのお供に変更。お茶は、緑茶にドライシトラスとミントを足してなんとなく薬膳茶風にして、万全の構えである。

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桜の下のベンチに陣取ってのひとりお花見は心地よかった。なんにもない日ののんびりごはんを求めていたのだなあ、私の心と身体は。
iPadで写真を撮っていたら、ひとりでお散歩中らしい母くらいの年齢であろう女性に声をかけられた。
「それ、タブレット?」
「そうです」
iPadだよ、なんて野暮は言わない。
「いいわねえ……あ、ごめんなさいね、いきなり話しかけて」
女性は恥ずかしそうに立ち去った。いいえ、全然。むしろ声をかけていただいてほっこりしました。なんかこういう袖のふれあい、いいものだ。

そうこうするうちに雨がポツポツ落ちてきたので、早々に退散するはめになったのが少し残念。

帰宅後は少しだけ片付けなどをした。
さて、夕ごはんはどうしよう。明日からのごはんも。
昨日、地元農家さんの直売でほうれん草を買ったらおまけで寒締めのほうれん草をいただいてしまい、ほうれん草の過剰供給中でもある。これを無駄にしないのが第1の命題。第2の命題は冷凍庫の食材減らし。
とにかくほうれん草をすぐ食べられる状態に持っていこう。

1、カレーのおとものためのサーグ(青菜のスパイス炒め)
2、玉ねぎとベーコンと炒めてほうれん草パイの具
3、夕ごはんにブリカマとオイル蒸し
4、玉ねぎを切ったついでで、カレー用の炒め玉ねぎ

2は、尊敬する関口シェフに「教えて消費レシピ!」とおすがりして、速攻でいただいたアドバイスの反映。

ないのはパイシートだけだったので好都合でもあったのだけれど、夕方勇んで向かった一番近いスーパーには冷凍パイシートがなく、パイを焼くところにはたどり着かなかった。明日の帰りに買って帰らなくては。
ともかくこれでひと安心。
明日以降はこんなラインナップにしようか。

・キャベツとベーコンのスパイスカレー
・エルパッツォーネ(ほうれん草のパイ)
・もう1つスパイスカレー、チキンかカリフラワー×じゃがいも
・レタスと豚肉の重ねじっくりソテー
・なんらかの焼きそば

3はクロワッサンに載っていたレシピ。何度作っても間違いない。

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