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2月の神社巡り 川崎方面編


今回の川崎方面の指令を出したのは、何時も通り菅原さんからのお達しでした。

内容としては…

「新人御用人である悠季と共に御用人として神社を巡り、理解と仕事内容の把握を行いつつ、クサカの技量と能力の向上を行いなさい」と言うもので

今回は簡単に終わりそうかな~、な~んて思いながら川崎の方にある「雑色駅」に向かいます。

改札出てすぐに目に着いた者は、「何かの眷属」でした

姿としては、人の形を多少しては居ましたが、獣や蟲、魚や鳥の何処かのパーツが合わさり、歪な形をしたキメラのような姿をした者が居ました

目が合ったと同時に1礼し、付いて来るようにと会釈され、成るがまま付いて行った所の有ったのが『仲六郷熊野神社』でした

ここに居た神様も服で隠れてはいましたが、体に変化が起こっており、左腕は獣に変わっており、キメラに成りかけて居ました

一応キメラに成りかけている理由を聞いてみた所、どうやら、今居る「雑色駅」と言う場所は埋め立て地が近くに有るらしく、後日に川崎市周辺を護っている土地神に聞いた所…

「あの周辺は埋立地が近く、埋め立て地はもともとあった地脈・水脈・龍脈・風水やらを滅茶苦茶に成ってしまったらしく、その付近は色んな物が溜り易く、とても危険な場所だ」と言ってました

雑色で最初に会った眷属は、その無茶苦茶に成った瘴気にやられ、体に穢れが溜り変化してしまったようで、今回、その穢れを浄化する地酒を各神社に配って来てくれと頼まれ、道すがらに見つけた神社を片っ端らからめぐる事に成りました…(;´∀`)

そして、おまけで生命の粉と言う粉を受け取りました

どうやら雑色付近では必需品らしく、粉を振りまけば穢れを取り除くことが出来るようで、厄除けのほかに、開運の効果も有るらしく、「10回分あるから好きに使ってくれ」と託され

僕は『仲六郷熊野神社』を後にし、悠季さんが来るまでコーヒーを飲んで一人で作戦会議を始める事にしました

周囲を少しばかり歩き、商店街や大道理に出たり建物の隙間なんかを色々見たり、駅周辺を生命の粉を2回使って増加して回り、その後、無事悠季さんと合流、巡礼の開始となりました

そして悠季さんに最初に向かう神社を聞くと



『仲六郷熊野神社』   ?



行きましたね(;´・ω・)

なんだかんだ言って回されていたんだと感じながら、次に向かう事にしました

次に向かったのは『六郷八雲神社』なのですが…(;´∀`)

今回は目に付いた神社を片っ端から回るので『六郷八雲神社』に行くまでに3社回り悠季さんと協力し3社に、『浄化』・『調節』・『補充』・『簡易結界』などを施しながら『六郷八雲神社』に向かいました

『六郷八雲神社』についてお参りしようと思った時に、どうやら神様が不在と言うより場所が違いました、神社の建物の横にある石が有り、そこに座って居たので、話しかけた所

どうやら

「ここの地盤が緩く、かれこれ40年以上護っているが一向に良くなる傾向が無く悩んでおってのう、近々、災害で地盤が崩壊してしまうかもしれんから、地脈を固定して居る石にエネルギーを注いでおるのよ」と、言っていました

と言っても『六郷八雲神社』は埋立地ではないのでそんな心配ないのでは?と思いましたが、悠季さんの後ろに居る白さんが

白さん
「馬鹿か?ここは埋め立て地ではないが、近くに多摩川があるだろ、ここは川に近く、川の端ですぐ海に通じて居るんだ、地図を当てにせず、見えない物をもっと細かく見ろ、ここの地脈が崩れれば、ここから海に対して全部崩れる事に成る、ここだけで護って居る訳ではないが、今すぐここの地脈を安定化せてエネルギーを注いで次に向かうぞ、今は悠季にはその事は言うなよ」

ボロクソ言われましたが正論です

地図を確認した所、多摩川を挟んで反対は埋め立地の近くでした

そして『六郷八雲神社』の下には太目の地脈と細いですが水脈が通って居ました

かなりゆるゆるで固定化出来ておらず、たしかにひどい状態だったので

悠季さんの後ろに居る大蛇さんに頼んで地盤を踏み固めて貰い、次に向かう事にしました



次に向かったのは『羽田神社』



ここの鳥居を潜った時に猛烈な「嫌悪感」と「不快感」を覚え

ここの神様に配る地酒を渡し、使い魔に神社の周りを調べさせた所

「大きな建物の右側の道の奥に、禍々しい物が封印されていて、偶然封印出来てるだけで、今にも中の者のが出てきそうです」

との報告

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