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【米国株】決算ミス銘柄が損切り後上昇、どう折り合いをつける?

2024年第一四半期決算シーズンはほぼ終了しました。今回も保有銘柄の中で決算ミスがいくつか出ました。

決算ミスした銘柄は決算発表後の立会日で相場が開いた瞬間に即損切りします。そして現金を別の銘柄に振り向けるようにしています。

決算ミス銘柄の中には損切り後に切ったポイントから大きく上昇する銘柄もあります。例えば、

損切り後+20%
損切り後+50%

この時、もう少し待って損切りすべきだったと思うかもしれません。ここでの折り合いの付け方を述べます。

まず、決算ミス銘柄を損切りせずに、株価が戻ってきてから処分しようというスタンスをとったとします。株価が戻ってくるまで、もう少しで損切りできるかもと期待します。しかし、仮に株価がどんどん下がっていった場合、あの時切っていれば良かったのにという後悔の念が生まれます。株価は一直線では下がりません。下落局面でも上がる日はあります。少し上がった日があると、もう少しで損を少なく切れるぞという欲が出てくるので切れません。そうして茹でガエルのように損が膨らんでいく。そういう事態になる確率が高いです。

決算ミス後の立会日の始値65.98ドルに回復することは無かった

決算ミス銘柄が急落前の水準に戻ってくることを期待して、それまでホールドする戦略は、上記のようなリスクを抱えています。分かりやすさ重視で強引に数値化すると、決算ミス銘柄は株価がズルズル下がっていく確率80%、株価が横ばい10%、株価がV字回復する確率10%なのです。淡い期待に対して多大なリスクを背負うことになります。

そのような泥沼からはさっさと撤退し、決算クリアして右肩上がりで株価が上昇しているピカピカの銘柄に乗り換えた方が時間あたりの効率は良いです。

今回でいえば、決算ミス銘柄はさっさと処分してNVDAやCRWDなどの好決算銘柄に乗り換えていれば損失はすぐに取り返せました。僕は決算ミス後にARM株を損切りしました。その後ARM株は上昇しています。しかし何も感じません。なぜならインデックスやNVDAに振り向けたお陰で損失はすでに埋まり、そのままARMを持っていた以上に利益が出ているからです。

まとめると、決算ミス銘柄がV字回復する確率よりも、さっさと別の好決算銘柄に乗り換えて、その銘柄の上昇によって損失が埋まる確率の方が高いのです。投資は1回の決算シーズンで終わりません。何回も繰り返されます。最後は確率の高い戦略にベットし続けた方がパフォーマンスは良くなっていきます。逆にいえば、今回運良く決算ミス銘柄がV字回復して損失を埋めることができたとしても、その戦略を続けていると、いつか(早い内に)決算ミス後にズルズルと株価が下がっていって切るに切れなくなる、多大な損失を被る事態にぶち当たります。


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