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【振り返り】底値買いは分割で

相場では様々な可能性が常に存在する。しかし、どこかで折り合いをつけて自分の態度を決めるしかない。弱気材料が複数あった場合、その全てが同時に解消されるということは殆ど無い。どれが株にとって一番重要か見極めて、それが解消されたならとりあえず行動に移さないといけない。

ただ、有力な可能性が複数あるなら、投資行動も少しグラデーションをつけるべきである。

相場が調整局面にあり、底値買いを狙ったとき、ピタリ底で買えた経験はない。毎回、数日や1-2週間程度のズレがある。その時、非常にモヤモヤする。なので数回に分割して買うのがいいと思う。

それは単純に日数で割るのではなくて、考えられる可能性に応じてである。そろそろ底では?と考える時、大抵は今が底という可能性が60%、もう一回引かされる可能性が30%、もっと引かされる可能性が10%、みたいな感じ方である。自分の場合。

もう少し下げるかも?と考える根拠は投資家の恐怖を示すセンチメント指数がまだ少し煮え切っていなかったり、株価の下げ幅がもう少し下げてもおかしくないかなと思える水準だったり、アク抜けを示す投げ売りがまだ来ていなかったり、IBDが調整相場入り宣言を出していなかったり、などなど煮え切れらないと思える材料があるから。

しかし、下げの材料の消化具合、先の展開を考えると良い材料が待っているなど、基本はそろそろ反転と思える状況になっている。

その場合、まず半分買いを入れて、先で述べた兆候が起きるたびに少しずつ買い下がっていくことが良いのでは?と思う。

一例を書くと、

そろそろ買いかな?(下げ材料はほぼ消化したし、次の展開では良い材料がくる可能性が高い、しかしアク抜けの兆候はまだ見て取れない)

半分買い

まだ下がる、様子見

Fear&Greed指数が恐怖に振れる

少し買い足し

まだ下がる

PUT CALL RATIOが買いを示すゾーンに

少し買い足し

投げ売りが出る

残りの現金を買いへ回す

24/4/1〜4/19までの株価の調整局面では、下げが本格化する前にある程度は現金ポジションを確保して回避できた。しかし、4/15、16にこれからは反転だろうと判断してかなりのポジションを建てて被弾してしまった。

ファンダメンタル的に反転は近いと判断できたが、市場はまだアク抜けの兆候を示していなかった。一気に買いを入れるのではなく、この場合は分割して買っていれば被弾を軽減することができていた。最後の最後で欲の皮が突っ張って一気に買いを建てた自分のミスである。次に活かそうと思う。

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