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体操ザムライを見た

タイトルの通りです。

体操ザムライを見始めたきっかけはペリカンの今季アニメランキング(老害ランキング)で偉く高い評価だったんで見ました。見る前は絵とメインの声優的に腐向けのホモアニメかなと思っていたんで結構半信半疑だったんですけどね。めっちゃ面白かったです。

かつて体操ザムライと呼ばれオリンピックで銀メダルと獲得した主人公こと荒垣 城太郎。しかしそれは過去の栄光。怪我をして以降成績も不調でついに引退会見を開くまでに至るが、その引退会見の最中、引退を撤回しもう一度競技シーンに返り咲くことを目指す。

このアニメはマジで完成度が高いと思います。ペリカンも言ってたけどワンシーンワンシーン細かい描写の何から何まで無駄がない。1話からとても面白かったし最終回は感動して泣いてしまった、なんなら全然6話あたりでちょっと泣いた。
そもそも僕は全然体操に興味がなかったんですけど見事に一話で引き込まれました。途中で中だるみするシーンはあるんですけど割と簡潔にまとまっていたと思います。

何よりこのアニメ、ドラマ性が高いです。スポーツを題材にしたアニメってそのスポーツに精通してないと楽しめないことが多いんですけど、体操ザムライは体操の専門性を扱いながらも、ドラマ的手法かつアニメというポップさを用いることで見る人に感覚的に伝えられてる作品だと思います。あんまり深く言うとネタバレになりますが、人の「可能性」というものを強く意識させられました。月並みな言い方ですが人の背中を押す力のある作品です。

まあべた褒めなんですけど結構難点もあります。最終回の盛り上がりに対して道中の部分は少し派手さに欠けていますね。体操の競技性、ファミリーコメディ、アニメ的及びキャラ的表現等の要素を詰め込んでいるので内容がそこまで尖ったものにならず、必然的に各話の印象が薄くなっているなぁと思います。そのせいか見終わったあとに全体の内容があまり思い出せないです。あと序盤に体操のシーンが少ないのも微妙ですね。3話目くらいまでほぼ体操してないので。

あとOPがオレンジレンジの「上海ハニー」でした。これは結構よかったです。体操ザムライの舞台設定が2003年であることに関連して当時流行った音楽の起用をしたらしいんですけど、サビ終わりの「君の事よく知らないけれどなんかときめきます」の部分が競技の知識とか全く知らなくても見る人に感動を与えるスポーツ(体操)を表しているように思えました。多分深読みですが。

☆☆☆☆☆でいったら☆☆☆☆★の作品だと思います。