ツヤ肌下地と欲しいコスメたち
災害レベルの暑さの中、メイクなんて溶けて流れて顔に筋ができるのでむしろしない方がいいんじゃないかと思いつつ、日焼け止めと眉毛は必要だしという、最低限のラインをどこに置くのかという審議がたった一人続けられていた。
日焼け止めを塗って、コンシーラーを塗って、パウダーで抑える。
といういつもの工程でも、なにかこう、もっさりと暑苦しい顔になる。
暑さのせいで、顔色が妙に赤ら顔だったり、そこから黒っぽい感じになったり、ろくなことにならない。
塗らないと塗らないでまた油っぽさがにじんでくる。
あまりの暑さで、腕などに塗った日焼け止めも溶けてしまう。
白っぽくなるタイプの日焼け止めを塗ったら、白っぽい汗が流れ落ちた。
そんなだから、どうしたらいいかということで、モヤモヤしていたら、「よい下地を使う事」というアドバイスを受けたので、買ってみた。
オシャレブランドのセルヴォーク!
一個は欲しかったけど、なにから買ったらいいかいまいちピンとこない、でもおしゃれな人がみんな持ってる(白シャツをおしゃれに着ているタイプのおしゃれファッショニスタが多いイメージ。私の方向性とは違うんだけど、とにかくおしゃれ、わかりやすくおしゃれ、おしゃれなんだけど敵が少ないタイプのおしゃれ。女っぽさが少ないのに男が切れないタイプの)。
有名なのは眉毛パウダーと、テラコッタ色の口紅をほかのブランドにまで流行らせたテラコッタ色口紅。
その、おしゃれなブランドの、なぜかお地味な下地。
これが、またなんというか……。お店で手に取った時も、なんとなく油っぽい光り方をするしカバー力はゼロだし、塗る意味があるのか??みたいな感じなんですよ。
色は3色あるけどベージュ一択。
でもおすすめされるってことは、それなりに理由もあるのかなーと思って。
他にも勧めてもらったブランドがあって、そっちも見てみたけど、確かによかったんだけど、もう少し気温が落ち着いたらそっちを使いたいなという質感で、うーーん、この夏はこっちのおしゃれアイテムに挑戦してみようかな!!!と気持ちを奮い立たせて、買った。
(いざ買ったら、なにかいろいろお店のポイントなどもあったので、800円分くらいお値引きになって、うれしかった)
で。
いざ塗ったら、なんというか、「あっ、これはファッション雑誌で見るおしゃれな肌だ!」という肌になった。
ちょっと日焼けしているような、浅黒いというか、そばかすのたくさん浮いた欧米系のモデルさんによく見かける質感。
それをそのまま日本人がやると、「あー、ラテンダンス習ってらっしゃる?舞台メイク?」みたいな、取ってつけた感じになるのだけど、そういうのがなくて、ただただおしゃれ。
ノンシャランなノーメイク美女(メイクしていないとは言っていない)。
とてもおしゃれ質感過ぎたので、これにコンシーラーをちょっとつけて、しゃらっと薄くパウダーをつけるというセルヴォーク肌が欲しくなってしまい、6000円以上するコンシーラーパレットも欲しくなってる。
そんなこんなで、久しぶりにコスメカウンターを見て回って、欲しいものが出てきた。
ボビイブラウンもひとつ欲しいんだけど、まだ買えてない。限定で出た3色パレット、色が濃すぎなければ欲しいなあ…。
ボビィは、90年代キャリアウーマンって感じがあって、リッチでナチュラル。メイクは濃いめ。ナチュラルなのに濃いめ、コンサバだけどエッジィという矛盾をなんの問題もなくまとめ上げる腕っぷしの強さがある気がする。
口紅をサラッと塗るだけで、顔色がイキイキする動画がいつ見てもなんかこう、元気が出るなあと思ってみている。
肌を薄く作るか、厚みを出すか(しっとりしたカバー力の高いファンデをみっちりと塗る)、という時点で、メイクにはそれぞれ哲学があるのだと思う。
明らかにセルヴォークは薄ーく、塗らない派。
ボビイブラウン、今回見て回ったカバーマークは、こってりみっちり塗る派。
こってり塗る派は、コンサバで一見優しいが正直キツイ、華奢そうに見えてエネルギーがたくさんあって礼儀作法にうるさい。塗らない派はセンスを重視するので、癖が強くてコミュニケーションが取りにくい。
あと、欲しいのはエテュセ。こちらは、薄肌派だと思う。
2色でシャラッと仕上げる。結構よく買っていて、一番使うのはアプリコットオレンジ。07番。時間がない時はこれを塗ってアイライナーを塗るとどうにかなる顔です。濃すぎないオレンジ、ゴールド過ぎず光り過ぎないラメパール。
で、新作のベージュも、濃すぎず薄すぎない、中庸精神のかたまりみたいな色みたい。
この中庸精神の色に、ちょっと影色を差し込むっていうのはどうだろうって思っている。
このアンミックスの12番。ダークハニー。
いえね、アンミックス持ってるんですよ。いくつか。でもなんていうか、色がつかない。いや、ついているんです。しかもすごくきれいに、「私生まれた時から美人なので、こういう色なんです」みたいな、男が好きなナチュラルメイクって感じになるんですが、なんていうかなんていうか、メイクしたっていう充実感がないんすよねッ!!!
アンミックスは、熱狂的なファンが多くて、色だしに文句を言うなんて許さない、PRで提供されるなんて許さない、みたいな強火がすごくて、「私って別に美人じゃないんですけど、美意識は高いので」っていう感じの鬱っぽい繊細神経質女子(40代)がいっぱいいる感じがする。
なんでそうなるのか、よくわからない。なぜだ。
色がよくつかないので、何度もぐりぐり塗って、どんどん減っていく。
が、なぜか、無視できない……。
Diorのアイカラーは絶対買わなそうな人がこのんで買っているイメージがある。逆にDiorのアイシャドウ買う人は、特に思い入れもなく「えっ、いい色じゃん」って感じで買ってそう。
最近、ファシオのマスカラを買ったんだけど、いい感じだったので茶色も欲しい。私が買ったのは極細ブラシタイプ。
あと、OSAJIの青みリップもほしいなー。
青み色はむずかしいのだけど、ちゃんと赤みがあって薄い場合は使いやすい。
薄くツヤ肌にして、目元はヌーディカラー、カールアップした茶色まつげで色を抜き、唇はちょっとエッジのたった色味だけど薄く、という感じですね。総合すると。
アイライナーは目尻にきちっと入れます。
たりなければラメシャドウ。
つよく生きていきたい。