見出し画像

風水でいうところの「いい」とは

引っ越しがテーマになると、ついて回ってくる「風水」のあれこれ。
そりゃあ、置物を置くだけで宝くじに当たったりラッキーが連発したら最高ですけどね。

どう考えても無理があるだろ…みたいなご提案とか、あなたあっちこっちのウェブ記事を継ぎはぎしているだけのウェブライター(かけだし)が書いてますね、とか、そんなのばっかり見かける。

大体、風水って長屋(マンションやアパートなどの集合住宅)について考えてないお金持ちの視点でできているよね、という感じがすごい。

立地が重要、建物の安全性が重要みたいなことは、風水じゃなくて現代の基準で考えなくてはいけないと思う。
あと、とんでもない昭和の価値観の大家のところはなるべく避ける。
問題が起きやすいからだ。(私に退去を迫っている大家のじいさんは「ゴールデンウィークは旅行だから!東京に戻るのは〇日の予定です!」という電話をかけてきた。ステイホームしとけよ)

そういう部分は、すごい普通に考えないと逆に無理がくる。
家賃とか。

そういうのをクリアしてからやっと「いわゆる風水」が出てくる。

特にパワーストーンの話も絡んできてあれなんだけど、ジュエリーに片足を突っ込んでわかったことは「お金持ちは、ちまちましたパワーストーンなんか買わない」「お金持ちで好事家の場合は、桁違いなので一般人の我々の目にはなかなか触れることはない数百万円以上のものを買う」ということで。それが買える時点でもうほとんど夢かなってんじゃん(でもその先がまたヤバいってことも、わかるようになった)。

よほどのお金持ち、というのはとっても少ないので、大体の人は「それっぽいもの」や「はりぼて」を大層ありがたがっているだけ。
「一点豪華主義」も貧乏の特徴です。

でも、貧乏が悪いわけでもないんですよ。
ここがむずかしいなと思うところで、金があり過ぎておリッチなライフをエンジョイするのがいいってもんでもないんです。ほんとに。あった方がいいけど、あり過ぎてもなさ過ぎても苦労がすごい。

風水に群がっているのは、強欲で下心たっぷりで、表面はお上品に取り繕ってはりぼてでもいいから金が欲しい、金を失いたくないという意識です。

わかるわーーー。
欲しいもんね、金。減らしたくないもんね。

でも、本気であれこれやって金を自力で作ってビジネスを回して生きてきていると、「この金は触っちゃいかん!」とか「ここで儲けたら命を削る!」「ここは金を出せ!口座すっからかんになるまで突っ込め!」というのがある程度わかるようになる。

それがわかるようになってから見るいわゆる風水ってやつは、一味見え方が変わった。

今までは「金運を上げて、恋愛運や結婚運を上げて、金持ちで優しい男と結婚してより自分の資産を増やすのがいいのかな」とか「家庭運を上げて、幸せで何の問題もないご家庭をゲットしたらいいのか」とか、そういうことを考えていたわけで、それが自分のやりたいことだとかはガン無視。
いいといわれていること、という実に浅はかな考えだった。
(浅はかが悪い訳じゃない。浅はかに思いついたことからはじまることもある。ただ、成長は必要だけど)

思うに浅はかさとは、人類という動物に最初からセットアップされているプログラムみたいなもので、その流れで行った方が人間という種にとって都合がよい、お前が苦労したり死んだりして他人の養分になっても他人が生き延びて種は存続するからな!という個人の気持ちガン無視の仕組みじゃないだろうかと思うことがある。

安全できれいに、おいしいものを食べ、他人からうらやましがられる(=他人を養分にできる強い立場)ようになり、モテモテで、人間関係も守られ、面白い事が次々に起き、それほど苦労しないでよい事が続いて悪いことが起きない。
基本的には、そうであってほしい。

そういうのが大集中したのが「お部屋になにかルール通りにモノを置いたりしたら、それが叶うんだって??」という風水ブームじゃないかと思う。

人の欲の集合体。それが風水コンテンツ。

で、中身を見ていくとやっぱり流派戦争もあるし、あの風水師は何も分かってないのに悪いものを売っているとか、これは迷信だとか、とにかく様々です。
が、とりあえず、なるべく総論で見ていくと「自然の環境の中で最もよさそうな地形を家の中につくる」というのが目的のようです。

家相と風水はまた違うよ問題が勃発しているのですが、いわゆる理想とされる地形があって北に水源、北東に高い山、東は日差しを遮るものがなく、南は明るくできれば海に面していて、西には天然資源が取れるといい…みたいな形を、家の中・部屋の中に再現しようよという感じ。

もうひとつ「玄関からの気の流れが一番大事」派閥もあります。
玄関をきれいに整えて、気の流れが突き当たる部分の方角をテーマとして家をしつらえよう、という感じ。
これは「南向きの家は明るいけど、あんまり暑くならないようにサンシェードなど使って」とか「北向きの家は寒いから住むには暖房(薪や油)がたくさん必要で光熱費かかるけど、日焼けさせたくない財産を保管するのには最適だよね」とか、そういう意味合いになっているようだ。
それをもっとややこしく、なんというか、御大層にした感じ。

私としてはこの「玄関からの気の流れが」という方が、なんとなく中で生活する人間に寄り添っている感じがするので、そっちの方がいいかなあと思っている。

電気もなく、上下水道も整備されていない時代から見たら、そういう些細な差=日が射すとか、水はけがよいとかは超重要だったと思う。
でも今は、ある程度科学がカバーしてくれる。
本当に先人の偉業の限りです。本当に、本当にありがとう、たくさんの先輩方……。私たち、もう風水も家相も気にしなくても生きていけるよ!!

でも、金運や仕事運がよくなるならそうなってほしい(きっぱり)。
健康運も大事すぎる。恋愛運も、あってくれたってかまわない。
なので風水コンテンツには人が群がるわけだ。
水晶を置くだけでなんかいいことがあるなら置きたいに決まっている。

次に住む家はどうしよう、とずっと考えている。
防犯も安全も考え、利便性も考え、収納の動線と作業のスペース。
そして仕事を追求するあまり、今の生活で失った食卓。
服装を整えていく中で、洋服ブラシや靴ブラシなどが一気に増えたのと、もうちょっと大きい鏡を買うこと。その置き場所。

机や収納などを買うと、ぱぱぱっと10万円単位で飛んでいく。
たまたま見た占いの本に「住居や生活を保つためにお金がたくさん出ていく」と書かれていて、当たってんじゃん……ってなっています。

まあ、いい場所にお金を入れたら、しばらくして帰ってくるから……それを願っていきましょう……
そして大事なことは「出したものが帰ってくるまで折れない事」です。足腰の強さと粘り強さが最後にすべてを回収する。

ここから先は

0字

¥ 250

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

つよく生きていきたい。