プロレスで学ぶビジネスあるいは生き方

ひょんなことから「ひとり株主総会」を開くことになっている(現在の会社はひとり株主、ひとり社長、ひとり社員のひとり株式会社なので、ひとり舞台なんだけど、お金の流れを説明してくれる会計・経理関連のマネジメント会社の担当者と、独立起業型小規模社長の先輩であるコピーライティング事務所の社長を巻き込んでのトークイベントの予定)

その話をしているうちに、別の人を交えていたら、話は完全にプロレスに流れていきました。

「ダイニチファンには久しぶりに会いました!」
「いやー嬉しいです!嬉しい!もうなにか仕事で噛めないかと真剣に考えてたんです、なんでもやります、大好きなんです!!」
「あ、説明しますと、ダイニチはプロレスの中でも異端といいますか」
「流血は本物です。本当に本物です」

プロレスのプの字も知らない私をよそに、盛り上がる二人。

「あれは生き方です」
「僕は博多大吉さん好きなんですけど、テレビで彼が後輩芸人に『どうやったら売れ続ける事ができるんですか』って聞かれた時に『プロレスを見ているからだ』って言ってたんです。わかっている、彼はわかってる」
「そうなんですよ、あそこにはほんとにすべてが詰まっています」

「エンターテイメントのすべてが詰まってますし、それはもうビジネスにも通用するものです」
「人の陣地に行った時は最初は負けるとかね」
「ルールがあるんですよ」
「ほんとビジネスと同じです」

「押したら引く」
「そうです、引いたら、押す」
「それをちゃんと全体を見てやる」
「客席もちゃんと見る」
「流れを読んで、なにかあったらすぐそれに合わせて形を変える」
「○○選手、この前それができるようになったのは10年過ぎたころからだって言ってましたねー」
「それまではちゃんと先輩たちがうまく料理してくれてたんでしょうね」
「ほんとにリスペクトです」

「マイクも大事です!マイクができなければダメなんです」
「そうです、ビジネスだってそうじゃないですか」

「あとね、素の自分とギャップがあり過ぎるキャラクターは長続きしない」
「あー、そうなんですよー」
「自分があってのキャラクターなんです。あこがれだけでキャラクターをやっちゃいけない」
「ビジネスだってそうなんです!」
「いえむしろ、生き方です!」

「だいたいね、SNS起業とか最近いうらしいですけど、アメブロとか書いて集客してセミナーとかお茶会とかで収益上げるっていうゆるふわ女子起業、あれおかしいと思いませんか?」
「先日、そういう女性向け起業セミナーで活躍している女性社長の話を聞いたんですけど、二人登壇して二人とも『家族との時間を増やしたいから起業しました』って言ってて、それってどうなのって。結婚していなければできない前提、まずは理解ある夫をつかまえろって結論になりませんか、ってすごい疑問だったんですけど」

「そこで、このひとり株主総会で個人の赤裸々な収支が公開されるってすごい事だと思うんですよ。起業なめんなと」
「決算公開できるところなんて、ねえ。ゆるふわにどれだけできるのやら」
「全部公開して、赤字だこの野郎!って叫ぶんですよ」

わたし「100万円だこの野郎!」

「そうです!語尾は全部この野郎で行きましょう」
「社長だからって金持ってるって思うなよこの野郎!」
「赤字だ馬鹿野郎!」
「100万円だこの野郎!」
「おさがりください!おさがりください!」
「取り戻すぞこの野郎!」
「蛍光灯!蛍光灯!」

なぜか、私のまわりは、動的コンテンツのほうが圧倒的に強い。
漫画やイラスト、小説などを静的コンテンツとするなら、プロレスやライブ(お笑い、音楽、ダンスなど)みたいなものが動的コンテンツ。
拡大解釈で、売上っていうのも動的コンテンツだし、トークイベントも動的コンテンツ。

「今度はプロレスで語るビジネス、プロレスで学ぶビジネスってイベントやりたいです」
「ゆるふわしてんじゃねーぞこの野郎!」
「やりたい!」
「黒いパンツで!」
「MCはレフェリー!」

おもしろいことになりそうです・・・


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つよく生きていきたい。