高額商品を考えるってすごく楽しい

まだぜんぜん口約束ですらないのだけれど、超高価格帯の商品(不動産とか、投資・金融とかではないけど、形があるものとしての取引額はハイエンドの業界)について考える事になった。

今までは、原価がーとか、平均購入金額がーとか、そういうところから考えていたんだけど、その平均購入金額が30万はランチ代くらい、100万円は1万円みたいなレベルの人たちの話。

いやー、金持ち喧嘩せずっていうでしょ?
わかったの。金持ち喧嘩はしないけど戦争するのね。
あと、金持ちの上には金持ちがいるのね。

ふーーーー・・・・。

あ、日本の地方にも漁業などで年収4000万円のおじちゃんおばちゃんとかがそれなりの数いるらしいです。
彼らは、お金の使い道がない。着るものも仕事着がほとんど。食べるものといっても田舎だからそんな高額なご飯を毎日提供してくれる場所なんかない。
なので、ゴージャスな家を建てるか、年に一回海外旅行、またはディズニーリゾートに1週間お泊り、子供を有名大学に進学させるor留学。
とか。

HMVの創業者レッドストーン氏が立ち会うというイベントにスタッフで入った事があったけど
「今、着いたってー」
「え?」
「プライベートジェットが」
という普通の段取りにはない連絡が入ったりしてた。
「あのじいさん、ホテルの部屋の壁とかぶち抜かせるらしいよ。3段以上の階段はのぼらないから、行く前にきれいに直しとけっていうらしい」
「えー、日本の本社ビルの屋上でやるイベントでもそうなんですか」
「あっ、ステージにのぼる階段、4段あるぜ」
「……のぼらせましょう」
「……のぼっていただこう」
途中から、会長は赤石さんと呼ばれることになった。

話はずれましたが、ええと、高額商品を作るときって、もう考え方が全然違う!

原価がーとか、技術料が―とか、そういう事じゃない。

どこまで美しいものが、高品質のものが、望まれたクオリティーが作れるか。
これだけお金あるから、その中のベストを、じゃないんです。
まず尽くせるベストをつくせ!金額について考えるな、ベストを尽くしてから考えろ!というルートで動くのです。

はー、今までなんと狭い世界でものを考えていた事よ。

だってさ、ゴッホの絵画の絵の具の原価はいくらですか?
アンティーク品という事を差し引いても、現在取引されている値段になんか絶対に追いつきゃしない。

でも私たちの多くは、絵の具の値段から商品の値段をつけるのだ。
ついでに、技術料を多めに盛ったとしても、まあ…佐藤可士和じゃないしね……。

今までは、そういう資金の縛りがあったからこそ、そこを飛び越える方法を編み出してここまで跳ね上げてきた。

それに、こだわり過ぎていたんだなって、すごい感じた。

いや、しばらくはこのやり方をキープする事も大切だと思うのだけど、そうじゃない見方やアプローチをなくしちゃいけないんだなって。
高価格商品を作ることですごく感じたのです。

高価格であることに理由はない。
そこが、私みたいな高価格を知らない人間にとって越えられない壁だった。
30万円あったら家賃が何カ月、とかじゃないんですよ。
ただなんとなくこの30万円を使いたい、できれば満足する方法で、という妙なニーズからスタートしていることが、平気である!
理由や結果を求める心理は当然誰もが持っているけれど、そういうよくわからない「お金を使いたい」欲求が存在しているって事が、実際にあり得るっていう衝撃。

もちろん、それはほんの一部の世界の事だとは思うけれども。
思うけれども、それにしても!

さて、そんな高価格商品を扱う事になるかは、まだわかりません。
ただ、考えているだけで、なにかこう動くものがあるんですよね。もう楽しくて考え続けてしまう感じ。

商習慣も独特だし、世界レベルの取引が基本だし、すでに現時点の日本ではアウトバウンドでの展開から考えていかないと国内需要は見込めない。
(今から英語と韓国語と中国語やるとか無理でっせ)
ちなみに、お店を構えるとしたらたぶん九州になる。九州、北海道、東京、それから京都の順でしょうか。

デザインと機能と素材の資産的価値の3つが重なるから高額になる商材なんだけど、それぞれを切り離して考えた方が実はうまくいくんじゃないかなとか。
というか、切り離せるように最初から作っておくという事ができるのでは?という仮説をたてつつ。

いやー、チマチマと原価が…とか、こんな高いと買ってもらえないよ、とか考えなくてイイって素晴らしい!!
好きなだけ好きなものを考える事ができる!!!

めっちゃ楽しい(´ω`)

それにですね、安いものを高価にするのはむずかしくても、高価なものをカジュアルダウンするのは比較的容易なんですよね。
そのために工業的模造品が発達してきたわけです。

豊かな気持ちで考えられる……
高額商品って、本当にリッチだ……
ああ、リッチってこういうことか……

80万円??そんなもん、誰が買うの??じゃないんですよ。
あらお手頃ね、いいお値段だわ、ってなもんです。
逆にそういう人たちは、6000円のものを並べられても、とっても残念な気分になっちゃうわけだ。
そこに私とかは対応できていなかった、という事をしみじみ考えさせられた。
全員が3万円が高いと思うわけじゃあないんですよ。
3万円が高いと思う人のほうが多いけど、全員じゃない。マイノリティーを見落としてしまっていたんです。

これが、これからの私のビジネスにつながるかどうかはまだ何もわかりませんが、お役に立てることは少しなりともあるだろうし、大体なによりトキメキが!
なにこのトキメキ!
まともにいったらレッドオーシャンなんてもんじゃない業界なのはわかってるんだけど、もうそういうことじゃないの。冷静に狙えば、商売としては年商200億円とかいけるんじゃないのって感じですけど、なんか人件費とか凄くなりそう。いっぱしの企業にならざるを得ない……(たぶんそこが一番めんどくさいと思っている)。
そういう煩雑なことはあるだろうけれど、それにしてもそれを上回る、なんでしょうね、このトキメキ。

ときめきすぎて、どうでもいい文章を書いてしまっていますよ。


つよく生きていきたい。