おもしろきこともなき?
実際、この世界はおもしろいのだろうか?
朝起きて、ズルズルとベッドから這い出す。這い出す前にスマホでいろいろ見る。受注状態、SNSの各ポスト、反応、メール。一通りチェックする。
誰かのポストを追いかけたり、脇道にそれまくりだけれど。
なんとか起き上がって、水回りを整え、新しい水を汲んで湯を沸かす。
半日分の白湯を作り、一杯はマグカップへ、残りはタンブラーに詰める。
野菜ジュースやヨーグルトがあるときは冷蔵庫から取り出して常温に戻す。でも、あんまり冷たいものは食べないので、冷蔵庫はたいしたものが入っていない。
おもしろきこともなき夜をおもしろく。
三千世界の烏を殺す?
悪くはないけど、別に殺さなくたっていいさ。
それで私はどこに行くのかな。どうなるのかな。誰にもあわないで、ひとりきりの部屋で、のんきにしている。
友人にも会わず、デートもしない、会社にもいかない。お金はある。が、それはうまく使うためのものだ。あってもないようなものだし、なくても「ある!」とはったり通せばある。
毎日、薄氷を渡るような心持です。
自分の体重をなるべく感じないように、いつ割れてもおかしくない氷の上をそっと歩いています。落ちても泳げばいいさ。白鳥の水面下はその優雅さに比例して力強く泥臭い。
安心と慢心は違います。
自信とうぬぼれも違います。
誰にもあわず、とんでもないビジネスをじわりじわりと出現させている。
湯も沸いた。ひと口飲もう。
で、取引先的な相手から届いたメールを見ては激昂している。
「はあ(´゚д゚`)?なんなのそれ?どういうこと?いやもういいけどさ、なんか仲間内で盛り上がっている中に勝手にメンバーっぽく入れないでよね!」
と思えば、別の手配でニヤニヤしている。
「よし、ここで第一弾の発売、内容をこうして、最終目的地はここだから、それまでにどういうものがいいかよく考えよう・・・・」
すごろくを自分で作るようなものです。
あれっ、一週間ぐらい休むんじゃなかったっけ。
今日も明日もない日々を、なにものでもない人間が、自宅にうずくまって考えている。
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つよく生きていきたい。