ビジネスってフリースタイルラップ

最近ラップだ！と思いはじめていたら、世の中的にもフリースタイルラップが幅を利かせ始めていて、テレビ持っていないので偶然なのか、そういうものなのか、変な気分でいる。

ラップイベントにも行ってみたりして、いろいろ思ったんだけど、あれです。これ、多分わたしやったことある。

つまり、ビジネスのやり取りってほとんどフリースタイルラップじゃないの？

工場からのアンサーは
「見積り全部で98万、お振込なら初回一括、もちろん当然現ナマで」

当店からのアンサーは
「もしかして、もしかしてではあるけれど、分割考えてくれたりしない？」

悶えながらのアンサー待ち。

それは誰の心に響くパンチラインなのか。
オーディエンスのない中で、
トラックもビートもない中で、
それでもバトルは終わらない。

刻まれるのは予算と時間
回収できるか初期投資額
注がれるのは期待の視線
闘う武器は意志とセンスと
「とにかく素敵なものを作りたい」
ただそれだけです！
目指すはにっこり億と稼ぐ
だけど今年目指すは1000万円
ここまでたったの400万円
届け　届け　届かなければ生きてる意味
ありはしない
儲かるからやるんじゃないんだ
結果としてそれは儲かるだけだ
だからしよう　金の話を
なんとか分割できませんかね！

必死ですからね！こちとら！

払えない事もない、けど、一気に口座すっからかん…生活費どうしよう…また命削って商売を一歩前に進めるのか、ここはまだだと思ってとどまるのか、どうしようどうしよう。

ああ、神様。神様……これもどうってことない事なんですよね、わかってる。
だって予算は何とか確保したもん。
全部使うのが怖いだけ、ただ試されているだけ、覚悟しておけ、覚悟したうえでよく考え、覚悟に考えを惑わされることなく、苦しみに心を惑わされることなく、先に進むための練習なのだ。

すっからかんになるだけじゃないか！

そして、ちゃんと「買いますよ！」といってくれるお客さんがたくさんいるんだ。回収できる可能性は高い。よく考えて。自分の苦しさに負けないで。

神様、どんなアンサーが来ても、最高な答えをわたしが出せるように守っていてください。