0を1にするのは比較的簡単なのだが…

「0を1にするのは難しい。だから起業はむずかしい」みたいな話はよく聴くと思う。
ただ、これ、実感としては間違っていると思う。

0を1にするのは簡単だ。

だって、なんかアイディアがひらめいて、こうしたらいいんじゃないかなって考え付いて、それをちょっとやってみる。
0を1にするってそんな程度の事だ。
実に簡単。

でも世の中では、それはむずかしい事とされる。

それはなぜかというと、本当に難しいのは、1を2に、3にと積み上げていく事だからではないだろうか。
0を1にする時は、面白いし、先の事を考えなくていいので、本当に簡単に物事が進む。思った通りに動く。でも、2や3のあたりで、先々どうなるかを考える事になり、それによってダメなこともわかってくる。
この時点で、だいたいのものが消えていく。

2や3になって、しかも利益が見込める事も予想がついたら、さらに熱心にそれを勧める事になるかもしれないけれど、見込めるだけであって、利益になるのはかなり先です。
そんな中でも10や20にしていかないといけない。

ここがつらいわけです。

しかも、10や20じゃ利益はほとんど出ない、持ち出しのほうが多い状態である場合がほとんどでしょう。利益も出ない中で、誰にも注目されない、リターンがない、その中でやり続けるというのは、だいたい無理な話です。
そこでほとんどの人がやめてしまいます。

さらに、ひとのいう1とは、やってる人たちの100くらいなものです。
0を100にしないと、まわりのひとは1と感じる事が出来ないのです。

このギャップに、かなり苦しむことになるでしょう。

0を100にしたところで、1にしか見えない。
20や30であがいている事なんて、全然知らないしわかってない。
そこが一番つらいかもしれない。

だから「0を1にするのは難しい」と言われるのです。
0を1にしたことがあるとされる人は、0を100にしたうえでそれを千や万にした時点ではじめて「0を1にした」と大々的に世の中に伝えられます。
本当に0を1にしたときは、誰も見向きもしません。

だから、0を1にするのは、簡単です。
実に簡単です。
でもそれが100にならないと人は1とみてくれないし、それが千や万になった時に初めて0を1にしたと言われるのです。

その前にほとんどの人がやることをかえてしまうのは、当然のことだと思います。

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