革命はもうすでに

「彼女は某業界に革命を起こそうとしている」と人に紹介された。

それを聞いて、あー違うんですよ、もう起こしているんですよ、起きていることに気づいていないだけですよ、と思った。

革命というのは、本当に革命を起こしたいのなら、それが革命だとわかるようにふるまってはいけない。
人は異質を排除する。
私は革命を起こすぞ!という人は、革命を起こすことが目的なので、それがどういう結果になるかはあんまり考えていない。

「革命」というワードに踊らされるなんて、起業したいから起業するバカな大学生みたいじゃないか。

革命なんか起こさない。
ただ今あるものを使って、ここにないものを作るだけだ。
それを革新的とかオリジナリティーとか言うのはわかるけれど、もうこの世界には新しいものなんかひとつもないんだ。
だから、革命だって二番煎じ、三番煎じの改革に過ぎない。

だからこそ、革命は、わからないように静かにやるのだ。

革命を支えるものはたった一人の意思と、熱狂するフォロワーだ。

その先には?

大抵の場合、革命だ革命だと言っていることの先には、些細な変化しかないと思う。それが重要なんだけど。

なにかこう、産業革命みたいな歴史的転換期を考えている人がいるのかもしれないけど、インターネットができてスマホができて、もう時代は産業革命以上の大転換期だよ。
願う必要はない。

もう革命を起こす必要はない。
それはすでに起きている。

だから、あえてここから自分が革命をおこしに行く必要はない。

革命はすでに起きている。

ここから先は

0字

¥ 180

つよく生きていきたい。